インコ(オウム)は不調を隠す生き物です。
不調がわかると群れから排除されてしまうため、そういった本能があります。
外見や様子だけで健康を判断するのは実は危険。
毎日のお世話を通してフンの様子で体調管理をしましょう。
代表的な、便の状態をまとめました。
ポイント1:普段の便の状態を把握する。
インコにとって便、排出物は健康のバロメーター。
不調を隠す生き物なので、飼い主さんが日ごろから排出物の状態を把握しておく必要があります。
朝のお世話で敷き紙を交換するときに、チェックする癖をつけましょう。
まずは愛鳥の普段の便の様子を知っておきましょう。
通常は、固形尿(尿酸)と水分尿にわかれ、一緒に排出されます。
ポイント2:異常便を知っておく
インコのフンからわかることは、食べ物の消化具合だけでなく、内臓疾患や中毒までさまざまなことがわかります。
フンの異常は基本的に様子見をして良いものではありませんので、いつもと違うフンが2回続いたら病院にいくようにしましょう。
下痢便・多尿便
下痢便は、便の形状が固形と水分部分の境目がなく、崩れた状態です。
多尿便とは、水分尿が多く、固形尿部分は変わらず、水分がいつもより多い状態です。
ストレスや、換羽時期にもみられます。
2日以上続いている、元気がなくなっているようなら、すぐ病院へ連れて行きましょう。
全粒便
フードや穀物が消化されず粒のまま排出された状態です。
これは筋胃という部分に、何らかの異常が出ている場合が多く、メガバクテリア症、寄生虫等が疑われます。
様子見は厳禁です。
すぐに診察に連れて行きましょう。
黒色便
消化管で、何らかの出血が起こっている場合に排出されます。
黒いのは体内で出血した血液が時間がたって変色している状態です。
様々な病気が考えられます。
すぐ病院へ連れて行きましょう!
緑色便、緑色下痢便
全体的に鮮やかな緑色の便の場合、亜鉛などの重金属中毒や絶食状態に陥っている可能性があります。
一見元気でも、時間をあけず不調になる場合が多いです。
すぐに病院へ行きましょう!
血便
消化管の下部や、排泄孔近くで出血が起こっている可能性があります。
炎症、裂傷、腫瘍など、様々な原因が考えられます。
ポイント3:病院に連れて行く場合
便に異常を発見し病院に行く場合は、鳥はもちろん、その排出物ももって行きましょう。
ペットシーツごと、持っていくと効率的です。
また、愛鳥を入れるキャリーには新しいペットシーツを敷き、病院への移動中にフンをした場合、そちらも一緒に提出しましょう。
インコの不調を糞で判断!病気のサインを見逃さない3つのポイントまとめ
- 愛鳥の普段の便状態を把握する。
- 病気の便を大まかで良いので知っておく。
- 病院に行く際は、シーツごと便を持っていく。
インコの不調は便で発見されるケースが非常に多いです。
いつもと違うと感じたら、その直感を疑わずすぐ病院へ!
全身状態に現れる前に、早期発見、治療につなげましょう!
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