「愛鳥の体重が思うように増えない」「インコの体重を増やしたいけれどどうすればよいかわからない」といった悩みを抱えている飼い主さんは実は多いです。
インコは痩せすぎると抵抗力が落ち、体調を崩しやすくなるため、対策をとる必要があります。
今回は効果的なインコの体重が増えないときの対策を解説します。
インコの体重が減る原因
- 食欲を落している
- 何らかの病気にかかっている
- ストレスを感じている
インコの体重が減っていくのには必ず何か理由があります。
「いつかまた体重が増えるだろう」と様子見をすると体調を崩してしまう危険があります。
取り返しのつかない事態になる前に原因を突き止めて対策を講じていきましょう。
食欲を落している
体を冷やした、換羽(羽根が生え変わる自然現象)などで食欲を落してしまい体重が減ってしまう、もしくは増えないといった状況です。
換羽で羽根が生え変わるときは非常にエネルギーを使いますので、サプリなどでビタミンなどを補うようにしましょう。
あわせて読みたい換羽の時期のインコは食欲不振&イライラ。時期と対策まとめ。何らかの病気にかかっている
ウイルスや寄生虫感染による病気などで食欲不振に陥っている場合があります。
こういった場合はフンの状態がゆるくなったり、色が変わったりといつもと違ったものになることが多くあります。
様子見をすると悪化してしまうため、すぐに病院の診察を受け、病気を確定させて治療しましょう。
ストレスを感じている
急な環境の変化や放鳥時間の減少、留守番時間の増加など、インコにとって嫌なことが増え、ストレスを感じていると体重が増えにくくなります。
悪化すると体調不良につながることもあるので、ストレスの原因は取り除くようにしましょう。
特にオカメインコやヨウムといった環境の変化に敏感でストレスをためやすいインコは体重を落としやすいので十分注意してください。
インコの体重が増えないときの対策
インコはモモイロインコなどの特定の種類を除いて太りにくい傾向があるため、体重を増やすことは飼い主さんの悩みのひとつです。
インコの体重が思うように戻らない、増えない時は次のような対策をとってみましょう。
1.病気を完治させる
風邪など体調を崩している、病気にかかっていると食欲がおちて体重が思うように増えなくなります。
まずは罹患している病気の治療に専念し完治させましょう。
体重減少が進むと抵抗力が落ちてしまい闘病に時間がかかりますので、栄養サプリなどをお医者さんと相談のうえ併用していきましょう。
2.リラックスできる環境を作る
騒音や激しい光、知らない人が頻繁に往来する場所にケージが置かれていると、落ち着くことができず食事に集中できないという状況になってしまいます。
かといって誰も通らないような静か過ぎる場所だとさびしさを感じてしまうでしょう。
ほどよく音がする家族が集まるリビングやインコがリラックスできる場所にケージをおいてあげてください。
ただし、台所とつながっているアイランドキッチン型のリビングルームは危険ですので、別の場所を検討してください。
あわせて読みたい今すぐやめて!インコが亡くなりやすい飼い方!3つのNG行為3.餌の配合を見直す
シード食の場合、ヒエやアワといったシードが中心だとなかなか体重が上がりにくいです。
ヒマワリの種や麻の実など脂質が多いシードを少々増やすのも効果的です。
ただしこれらの脂質が多いシードは嗜好性が高いため、与えすぎると肥満になり、別の問題が発生することがあります。
最初は3粒/1日くらい与えて体重の推移を観察しましょう。
冬場は脂質をやや与えて体重を増やす
冬場は寒さで食欲を落したり、体調を崩しやすい、飼い主さんにとっても気苦労が絶えない季節です。
ヒーターやエアコンなどを使って室温調整を行い、寒がっていないかを観察する必要があります。
同時に、冬場はいつもより少しだけ脂質を増やし体重を5%~8%ほど多めにしておくほうが良いでしょう(インコの体格や種類によって加減が必要です)。
冬場の痩せは体を芯まで冷やし体調悪化につながりやすいので注意してください。
インコの体重が増えないときの対策。すぐに効果あり!まとめ
- インコは食欲をなくしたり、病気にかかったり、環境に慣れないことで体重を落としやすくなります。
- 病気の場合は治療に専念して食欲をもどすことが大切です。
- インコが落ち着いて食事ができる場所にケージをおくことが体重を上げるのに効果的です。
- 冬場は脂質の多い餌を少しだけ増やして体重を増やしておくと体調管理がしやすいです。
インコの体重がなかなか増えないと、飼い主さんとしては不安になりますよね。
まずインコの飼育環境やインコの体調を見直し、適正な対処を行って少しずつ体重を増やしていきましょう。
脂質の高いシードを与えるときは、まずは数粒与えるところからはじめ、与えすぎには注意してください。
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