「オウム返し」という言葉があるように、インコやオウムの中にはおしゃべりが得意な種類がいます。
しゃべる能力には個体差もあり、おしゃべりが得意な種類でも苦手な個体がいたり、その逆もあります。
一般的におしゃべりが得意といわれるインコ/オウムを5種類紹介します。
ヨウム
灰色の体に赤い尾羽と一見して地味な外見の大型鳥です。
5歳児並の知能をもち、数字の「0(ゼロ=何もない)」の概念を理解することが研究で証明されました。
言葉を数回きいただけで覚えたり、教えたことのない言葉や生活音を覚えたり、周囲の状況にあわせたおしゃべりや生活音を出すことができます。
例えば、飼い主がスマホケーブルを持つと、充電開始音をだしたり、エアコンのリモコンを持ったら起動音を出したりという風です。
単におしゃべりをするのではなく、会話の意味を理解してしゃべることができます。
ヨウムと暮らしている人は、鳥とは思えない、鳥の概念が変わると口を揃えて言うほどです。
生後5ヶ月頃から周囲の会話や音を真似てしゃべるようになります。
しゃべりだすのは個体差がありますが、おしゃべり能力は総じて高い傾向にあります。
セキセイインコ
おしゃべりをするインコとして真っ先に思い浮かぶインコではないでしょうか。
オスのほうがおしゃべりがうまく、中には昔話のような長文を話す子もいます。
若干口ごもるようなぼそぼそ、じりじりといった感じの音質でおしゃべりします。
生後3ヶ月をすぎたころから、ごにょごにょ言い出しますので、根気よく話しかけていきましょう。
1単語覚えるまでは時間がかかりますが、一度覚えると次々に覚えていく賢さを持っています。
ボウシインコ
古くから人気のある大型鳥です。
おしゃべりが上手で、状況に応じた会話も可能です。
ヨウムと肩を並べるほどの会話能力を有しています。
興奮しやすい面があり、大声でおしゃべりすることもあります。
特にオスは気性がきつくなりやすいところがあるので、飼育する時はボウシインコのそういった性質をよく理解して接することが必要です。
生後4ヶ月を過ぎるころからおしゃべりをするようになります。
ウロコインコ
陽気でスキンシップが大好きな中型鳥です。
鳥とは思えないアクティブな動きやしぐさの可愛らしさももちろんですが、高いおしゃべり能力を持っています。
早い子は生後4ヵ月過ぎくらいから単語から繰り返ししゃべるようになり、根気よく教えることでしゃべる単語数や話す長さもどんどん増えていきます。
個体差が激しく、おしゃべりが得意でない個体も多い種類なので「おしゃべりを楽しみたい」というより、「しぐさを楽しみたい、おしゃべりしてくれたらもっと嬉しい!」くらいの気持ちで候補に入れる鳥です。
九官鳥(キュウカンチョウ)
江戸時代から日本で愛されてきた鳥です。
探偵ドラマや小説で、おしゃべりで犯人をあばくきっかけになったりするほど、おしゃべりできる鳥の代名詞として知られています。
80年代後半までは割と日本国内でもみかけていましたが、繁殖が難しく、人工繁殖が確立されていないため、安定した入荷数にならず価格は高騰しています。
人の声色、抑揚をまねることが得意で、根気よく教え込んでいけばかなりのおしゃべりをすることが可能な鳥です。
インコでおしゃべりが得意な種類5選!ヨウムやセキセイインコなど。
- ヨウム…5歳児ほどの知能を持つ会話能力に優れた大型鳥です。
- セキセイインコ…オスのおしゃべりが非常に上手い小型インコです。
- ボウシインコ…高い知能とおしゃべり能力をもつ中型インコです。
- ウロコインコ…陽気でフレンドリーでおしゃべり大好きなインコです。ややおしゃべりに個体差があります。
- キュウカンチョウ…古くからおしゃべり鳥として親しまれている鳥です。現在はやや入手が困難です。
いかがでしたでしょうか。
インコやオウムのおしゃべり能力は、種類でかなり差があります。
おしゃべりするといわれる種類でも、個体によってはおしゃべりが不得意な子もいます。その逆もあります。
お迎えされた環境によってもかわっていきますので、おしゃべりをさせたいという人はたくさん話しかけて愛情を注いでください。
お迎えするにあたり、「おしゃべりする子が欲しい」「見た目が美しい子が欲しい」「よくなつく子が欲しい」など、何を優先するかを決めておきましょう。
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