イカや牡蠣を加工してそれぞれ作られる「カトルボーン」「ボレー粉」はインコの副食として欠かすことができません。
カルシウムやミネラルを補うのに必要な副食ですが、どちらがインコにとって良いのか、比較検証をしてみました。
与える際の参考にしてみてください。
カトルボーンとボレー粉について
ボレー粉とカトルボーンはどちらも海産物からできています。
ボレー粉は牡蠣(カキ)の貝殻、カトルボーンはイカの甲がそれぞれ原料になっています。
主な成分は炭酸カルシウムが80%以上を占め、リン酸やマグネシウムなどが含まれています(ボレー粉。カトルボーン両方)。
カトルボーンの特徴と与え方
カトルボーンはイカの甲が主原料になっており、ボレー粉に比べて柔らかいのが特徴です。
最近の研究では副食として長期間与えるのは消化器を傷める可能性があるとわかってきました。
そのため、カトルボーンはボレー粉が嫌いなインコ、歳をとったインコに週に1~2日ほど、少量与えるのが望ましいようです。
カトルボーンを付属の金属で上手く取り付けられず、キリで穴を開けタコ糸で括りつけるも上手くいかず、結局ホルダーを購入したっていう、私の不器用な話 (о´∀`о) pic.twitter.com/Rrj1kcgyUN
— はむ (@irojiro_apple02) 2017年7月27日
ボレー粉の特徴と与え方
ボレー粉は牡蠣(カキ)の貝殻を洗浄し砕いたもので、カルシウム補給に最適な副食です。
消化しきれなかったボレー粉は、そのまま胃の中に残り続けます。
そのため消化機能の衰えた老鳥や病鳥には与えすぎないように注意してください。
インコはボレー粉を必要以上に摂取しないので、常にケージ内に入れておいてOKですが、2~3日おきに新しいものに交換しましょう。
非常食のボレー粉とシードの殻をつけてきたぴっぴ。ただの静電気である。 pic.twitter.com/ZdZctc285w
— ぴっぴ❄&シュガ🍉 (@pipisuga) 2019年3月9日
カトルボーン、ボレー粉のどっちを与えたほうが良い?
ボレー粉とカトルボーンは状況に応じて選択するのが一番良いでしょう。
ずっとカトルボーン、ずっとボレー粉という与え方よりは、若いうちはボレー粉、高齢鳥になったらカトルボーンという感じが良いのではないでしょうか。
また、インコがどちらか一方を好むという場合は、インコの好みを優先してあげてよいかもしれません。
インコの成長ステージや好みの変化に柔軟に対応して与えてあげてください。
カトルボーン、ボレー粉を与えたほうが良い時機
本日2個目の卵産みました
食欲→変わらず旺盛
元気→変わらず元気
卵の硬さ→有りボレー粉をボリボリ豆苗モリモリよく食べてくれてます
このまま何事もなく無事産卵終わりますように~ pic.twitter.com/SMvmhjnAbE— すみっ子ぽん (@sumi01_pon) 2018年12月25日
カトルボーン、ボレー粉はカルシウム補給に最適な副食ですので、卵の殻を作る産卵期のメスに十分与えるようにしましょう。
カトルボーンやボレー粉が不十分だとカルシウムが不足し、卵の殻が柔らかくなってしまいます(軟卵といいます)。
軟卵になると、孵化に失敗したり、上手く産卵できず体内に残ってしまうなどの危険性があります。
カトルボーンとボレー粉はインコにはどっちが良い?比較検証!まとめ
- カトルボーン、ボレー粉はカルシウムとミネラル補給に欠かせないインコの副食です。
- カトルボーンは表面がやわらかいため、高齢のインコ向きです。
- ボレー粉は消化されにくいので与えすぎに注意しましょう。
- 産卵期にはしっかり与えて軟卵を防ぎましょう。
カトルボーンとボレー粉、どちらが優れている、劣っているということは調べた限りではありませんでした。
カルシウムやミネラルの補給源として定期的に与える必要があります。
どちらも汚れやすいので、こまめに取り替えて清潔な状態を保つようにしてください。
カトルボーン、ボレー粉、どちらを与えることが愛鳥にとってより適切か、またはインコがどちらを好んでいるか、飼い主さんが判断して与える必要があるでしょう。
産卵期のインコには不足にならないようにしっかり与えるようにしてください。
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