インコが急に立てなくなった、止まり木に止まるのが下手になったという事があったときは何らかの事故や病気の可能性があります。
足に問題があるのか、また別のところに問題があるのかを判断し、適切な治療を受けさせなければいけません。
今回はインコが足で立てない、立てなくなった原因と対処法を解説します。
インコが足で立てない、立てなくなった原因と対処法
- 栄養素欠乏などによるもの。
- 骨折、ケガによるもの。
- ペローシスによるもの(生まれつき)
- その他、中毒などの神経障害
インコが立てなくなった場合、立てなくなった状況、いつから症状が出たのかなどで考えられる原因や対処法が異なります。
それぞれ考えられる状況をみていきましょう。
栄養素欠乏などによるもの。
あわ玉のみのさし餌などビタミン不足が原因となり、足が虚弱になることがあります。
これは巣立ち直後の雛などに発症しやすい症状です。
食餌の改善、ビタミンサプリの添加、日光浴などを毎日少しずつ続けることで改善されます。
中には生まれつきの栄養障害で栄養の吸収が難しい個体もいます。
採血などをしてどの栄養素がたりないのか、または過剰なのかを判断して適切な投薬、食餌治療が必要になりますので獣医に連れて行きましょう。
骨折、ケガによるもの。
落下や衝突の衝撃、ドアの開閉時にインコに気づかずはさんでしまったなどで足を骨折することがあります。
折れた足が地に着けず引きずったり、横に向けたりするので外見で判断が容易です。
セキセインコや文鳥などは爪楊枝やマッチ棒などで添え木を、オカメインコなどは割り箸などで添え木をして病院へ連れて行きましょう。
応急的に添え木をしたらすぐに病院につれていってください。
ペローシスによるもの(生まれつき)
生まれつき自分の足で立つことができない病気です。
原因は様々なものがありますが、親鳥や雛の栄養不足、遺伝的なもの、乱繁殖によるものなどが一般的です。
骨が成長、固まりきっていない雛のうちから矯正していけば立つことができるようになります。
そのまま放置すると胸で全体重を支えなければいけないため、肺の発育が阻害され慢性的な呼吸困難になってしまい落鳥してしまいます。
その他、中毒などの神経障害
金属中毒や薬品中毒、観葉植物をかじったことによる中毒などで足などに神経障害が出てくることがあります。
急にふらつきだした、座り込むようになり姿勢を崩しそのまま立てなくなったなどの急性症状あらわれます。
目にみえて悪化していきますので、すぐに病院に直行してください。
「明日の朝…」と言っていたらそのまま落鳥してしまう可能性もあります。
インコが足で立てない、立てなくなった原因と対処法。放置はNG!
- インコが立てなくなった場合は先天的か後天的かによって原因が大きく違います。
- 先天的な場合はペローシスという病気が代表的です。
- 後天的な場合は骨折や栄養不足、栄養吸収障害などが考えられます。
- 速やかに病院に連れて行って原因を特定し、適切な治療を受けるようにしましょう。
インコが急にたてない、立てなくなった場合は様子見を絶対にしてはいけません。
そのまま悪化することはあっても、自然に治ることはないからです。
治療が手遅れになるとできる治療が限られてきます。
すぐ病院につれていくことが早期治療、回復の鍵です。
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