インコのヒナに稀にみられ、開脚のため、自立や止まり木に止まることができない病気、ペローシス(腱はずれ)。
今回はペローシス(腱はずれ)について、詳細と矯正方法を紹介します。
※症状など個体差があるので、必ず獣医の診断を受けましょう。
インコのペローシス(腱はずれ)について
インコのペローシスの主な症状と原因
主な症状として、足が横に開脚した状態で、
自立できない状態です。
自家繁殖した小型~中型インコによくみられ、原因は不明ですが、親の健康状態や、遺伝の説があります。
乱繁殖による近親交配が有力な説であるといわれています。
自分の足で立つことができないため、成長すると胸部で全体重を支えることになります。
その結果、胸骨の変形などが起こり、呼吸に影響がでてしまう病気です。
大人になってしまうと、骨が固まってしまっているため、手術での矯正になりますが、生後1ヶ月未満のヒナであれば矯正が可能です。
インコのペローシスの矯正方法
※注意※必ず獣医の指示の元、行うようにしてください
両足を粘着力の弱い、伸縮性テープで固定する方法です。
両足をゆっくりと下に牽引(けんいん)し、固定します。
固定するときは、羽毛を巻き込まない、足の血流を阻害しないよう、きつくなりすぎないようにしてください。
この固定を骨が固まってくる、1ヶ月~継続します。
動いたりして固定が外れたり、緩んだときは付け直してあげてください。
毎日の世話
固定がしっかりされているかを、毎日の世話の中でチェックしてください。
ヒナなら挿し餌の前にチェックするようにすると良いでしょう。
やわらかいスポンジやタオルなど、保温性のあるものでケース内を覆ってあげましょう。
同じ姿勢のままでいないように、姿勢をかえてあげたりしてあげてください。
冬場は特に室温に注意してください。
インコのペローシス(腱はずれ)について。雛なら矯正可能!
- 生まれつき両足が開脚状態で起立できないのを、ペローシス(腱はずれ)といいます。
- 骨が固まる前の生後1ヶ月以内のヒナなら矯正可能。
- 成鳥は手術などの方法があります。
- 病状や個体差があります。自己判断、治療は禁物。必ず獣医に診せましょう。
ペローシス(腱はずれ)は、実は意外と多い病気です。
特に繁殖が盛んなセキセイインコによくみられます。
早期に適切な処置をすれば、日常生活には支障の無い程度まで回復できるので、諦めずに治療してあげてください。
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