いつも元気な愛鳥のオカメインコが今日は寝てばかり、おとなしい気がする、ということはありませんか。
オカメインコはよほどのことがない限り、昼間ずっと寝ているということはありません。
実は、寝てばかりいる、元気がないことが見てわかるときは深刻な症状になっていることが多いのです。
今回はオカメインコの元気がない、寝てばかりいるといったときの対処法をまとめました。
保温をしましょう!
愛鳥が元気がないようなとき、第一にすることは保温です。
※夏場や暑い部屋にいた等で、熱中症の可能性がある場合は除きます。
小鳥は保温することで自己抵抗力を高め、少々の不調から自力で改善する場合があります。
保温する温度は29度~30度くらいにしましょう。
小鳥は体が冷えてしまい体温が下がると体調を大きく崩し、立て直すのが非常に難しくなります。
オカメインコが元気がない、寝てばかりいる原因
小鳥は不調を見抜きにくく、見抜きにくい理由があります。
小鳥は自然界で体調が悪いとタカなどの肉食動物に見抜かれ、捕食されてしまうからです。
その習性のため、体調が悪くても元気にふるまおうとします。
元気にふるまうことさえもできない=体調が悪いのが表面化しているときは深刻な状態と思って良いでしょう。
寝てばかりという鳥も同じです。
体調が悪く、動くのがつらいので寝ている時間が増えているのです。
- ストレス
- 卵詰まり
- 換羽
- その他
これらの原因は、様子見しても大丈夫なものから、大至急病院へいかなければならないものまであります。
緊急性があるかどうかをすばやく判断し、適切な対応をとるようにしましょう。
上記のチェック項目を読んで愛鳥の状態を確認してください。
オカメインコはストレスに非常に弱い
オカメインコは環境がかわったり、えさがかわったりするとストレスを感じる面があります。
大好きな飼い主が数日旅行している間まったく餌を食べなかったり、ケージの模様替えをしただけで調子を崩してしまうこともあります。
急な変化が苦手なインコです。
新しいおもちゃ、新しいおやつでパニックを起こすことがあります。
ストレスを与えないよう、留守番に少しずつ慣れさせていく、ケージに新しいおもちゃを入れるときは、いきなりいれずにケージの前に数日つるして慣らすといった事を行いましょう。
卵詰まり
「卵詰まり」とは、メスに見られる病気です。
下腹部にふくらみができた、元気が急になくなった、おしりから何か出ている、卵がなかなかでてこない、おしりから出血しているといった場合、この病気を疑います。
卵詰まりは無事に産卵に至らない限り、自然治癒は絶対しません。
放置すると重症化してしまい、落鳥する可能性が非常に高くなってしまうため、様子見せず、すぐに病院に連れて行きましょう。
また、時間が経つほど救命確率が落ちていく恐ろしい病気です。
オスだと思っていたインコが実はメスだったというケースも実は数多くあります。
特にオカメインコのルチノーやパイドはオスメスがはっきりわからない場合があり、飼い主さんが間違えていることも多いです。
「オスだから大丈夫!」と思い込まず、元気がないと思ったらすぐに病院に行きましょう。
check!インコの卵詰まりの症状と処置、予防方法まとめ 放置は危険!換羽
羽根が生え変わる時期(換羽)は、体調を崩しやすい時期でもあります。
体力面だけでなく、精神的にもイライラしたり、飼い主さんに反抗したりと不安定になります。
換羽の時期は放鳥を控え、栄養価の高い青菜・ボレー粉などをあげて保温して穏やかに過ごさせましょう。
※詳細はこちらもチェックしてみてください。
check!インコの換羽時期の注意点。元気がない、食欲がないときの対策。
その他
目を閉じてうずくまっている、尾を動かして苦しそうに息している、嘔吐や下痢があるといった、気になる症状があれば、すぐに病院に連れて行きましょう!
体調が表面化するほど悪くなった鳥は自力での回復が見込めず、飼い主さんの看病だけでの改善も厳しいケースがほとんどです。
様子見や先送りをせず、すぐにかかりつけの獣医さんに連絡しましょう!
オカメインコのルチノーは生まれつき頭頂部から後頭部にかけて「おハゲ」があります(病気ではありません)。
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オカメインコが元気がない、寝てばかりいるときの対処法まとめ
- 元気がない、寝てばかりいるようなときは、まず保温をしましょう。
- 環境がかわったり、ストレスを抱えると体調を崩す場合があります。卵詰まりの可能性もチェックしましょう!
- 呼吸が苦しそうなど、いつもと違う場合は大至急病院へ!
オカメインコは雛から若鳥の時期は特にストレスに弱く、体調の維持が難しいといわれています。
最初の冬を越えるまでは、過保護なくらい保温と体調チェックを毎日欠かさず行いましょう。
毎日のお世話の中で「いつもと違う」「違和感がある」「餌の減りがおかしい」「寝ている時間が多い気がする」といったことがあれば、些細なことでもよく観察して病院に連れて行きましょう。
愛鳥のわずかな不調のきざしを感知できるのは、毎日お世話している飼い主さんだけです。
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