インコは病気や不調を隠す習性があります。
一見元気にみえても、それは「元気そうに装っている」だけのこともあります。
愛鳥の不調や変化に気づけるのは、普段お世話をしている飼い主さんしかいません。
今回は、コザクラインコの病気の症状や、注意するポイントを紹介します。
インコは病気や不調を隠します
インコは病気や不調を周囲にさとられないように隠す習性があります。
群れで生活する鳥は野生下では捕食されてしまう側になりやすく、不調や病気がわかってしまうと仲間から置いていかれたり、捕食対象になりやすいからです。
その習性は飼育されている鳥でも持っているため、飼い主さんが毎日のお世話で気づけるようにする必要があります。
不調が表面化するようでは手遅れになる場合もあります。
コザクラインコの症状と病気
病気のコザクラインコにみられる主な症状は以下のとおりです。
- あくびが多い。
- 下痢気味、フンがおかしい、おしりが汚れている。
- 吐く。
- 羽毛を逆立ててうずくまっている。
- 餌の減りがいつもより悪い。
これらの症状がひとつでもでたら病院に連れて行きましょう。
どれも様子見をして良い症状はありません!
考えられる病気や対処法を解説します。
あくびが多い
インコのあくびは人間のものとは違い、何らかの病気が隠れているかもしれない重要なサインです。
【気道炎】
気道炎は細菌によって引き起こされる呼吸の病気です。
空気が汚れていたり、換気がきちんと行われていないといった飼育環境の悪化と感染で発症します。
治療法は抗菌剤の投与、飼育環境の改善などです。
香料や香水はインコには有害です。
インコのいるスペースでの香料の使用は絶対にやめましょう。
check!アロマのインコへの影響、アロマディフューザーの危険性について。【そのう炎】
人の食べ物(ごはん、パン、麺類)を与えていると「そのう」という喉にある餌をためる袋で、食べ物が腐って炎症を起こしてしまいます。
雛が特にかかりやすく、重症化すると落鳥の危険もあります。
予防法は人の食べ物を与えない、成鳥に挿し餌を与えない(緊急時以外)ことです。
check!オカメインコの雛の食滞の症状/原因とマッサージ治療のやり方下痢気味、フンがおかしい、おしりが汚れている。
下痢気味になると、体の水分バランスが崩れてしまうため、食欲不振などの症状があわせてでてきます。
いつもとフンが違う、形がないフンをしたなどを見つけたらすぐに病院に連れて行きましょう。
感染症や中毒などの病気が隠れている場合があります。
治療法は確定された病気によって異なります。
保温をしっかりして放鳥や遊びは控えましょう。
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吐く
餌や汚れが頭部、首元、頭の後ろ、くちばし周りについていたら、嘔吐を疑いましょう。
インコは首を左右に振りながら吐くので、頭の後ろや体に嘔吐物がついてしまいます。
そのう炎やさまざまな病気が疑われるため、吐いたものと一緒に病院に連れて行きましょう。
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羽毛を逆立ててうずくまっている。
羽毛を逆立ててうずくまるというのは、寒がっている場合を除いて、不調のインコの代表的なしぐさです。
この状態は病気や不調が悪化しているときにも見られます。
プラケースにいれて保温してすぐ病院に連れて行きましょう。
すぐに良くなるだろうと、様子見は絶対にしてはいけません。
餌の減りがいつもより悪い。
餌の減りがいつもより悪い、半分以上残している場合は、不調を疑いましょう。
羽が生え変わる換毛期は食欲が減退することがありますが、やせていくのは危険です。
餌を半分以上残す状態が2日続いたら病院に連れて行きましょう。
コザクラインコの病気の症状 吐く/あくび/下痢など注意点!まとめ
- インコは不調を隠す生き物なので飼い主さんが注意深く観察して発見するのが大切です。
- 吐く、うずくまる、餌の食いが悪い、下痢気味というのはどれも様子見をしてはいけません。
- 一見元気にみえるうちから治療するのが早期回復のポイントです。
鳥は体調が悪くなってからの治療は長引くことが多く、飼い主にも鳥さんにも大きな負担になります。
少しでも不調と思われる症状がでたら一見元気なうちに治療するのがベストです。
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