飼育されていたものが逃亡、野生化し問題になってしまったインコ、ワカケホンセイインコ。
問題が強調されてしまっていますが、多くの言葉を覚え、「ワカケダンス」といった特徴的なダンスを踊ったりと、実はコンパニオンバードとしてとても人気があります。
今回はワカケホンセイインコの飼い方/性格/値段/特徴について解説します。
ワカケホンセイインコの特徴と値段
陽気で見ているだけで嬉しい気持ちになる楽しさがあるワカケホンセイインコは、インドを中心に分布しているコンパニオンバードです。
2015年を超えたころから、野生化問題(後述します)などで知名度が上がってきましたが、まだまだ知る人ぞ知るマイナー寄りのインコです。
原産国 | インド、スリランカ |
寿命 | 20年~30年 |
お迎え平均価格 | 20.000円(ノーマル)~40.000円(色変わり) |
大きさ | 約37.0cm~40.0cm |
緑色の体色でオスは喉から首にかけて広い黒と桃のラインが入っているのが特徴です。
このライン模様から「ツキノワインコ」とも呼ばれています。
メスはこのラインがないため、オスメスの区別は簡単につきます。
※雛~若鳥は区別がつきにくいです。
鳴き声はその体のわりに非常に大きく、防音対策が必須になります。
日本国内で野生化
ワカケホンセイインコは1960年ごろから、飼育されていた個体が逃げ出し、野生化して関東や各地方の一部地域で繁殖しています。
2018年現在に至るまででも何度か大発生が報告されています。
日本古来の生態系に影響を及ぼす恐れがあり、野生化した個体は駆除の対象となっているのが現状です。
インコが悪いわけではありません。
コンパニオンバードの大半は日本に元々いない外来種です。
飼えなくなったなどの理由でインコを無責任に外に放すのは絶対にやってはいけません。
基本的に外に離されたインコは野生下で生きていけないか、野生化して自然環境に悪影響を及ぼすかのどちらかです。
すべては飼い主の身勝手な行動の結果です。
一度飼育したインコやペットは終生責任をもって飼育しましょう。
どうしても飼育が困難になった場合は、里親や、引き取り施設へ引き取ってもらいましょう。
それが飼い主としての最低限の責任です。
ワカケホンセイインコの性格
ワカケホンセイインコの性格で一番にあげられるのは「神経質」な面です。
人見知りもはげしく同じ家族でも懐き具合が全然違ったりします。
できるだけ特定の人だけに懐かないよう、家族全員でお世話をするのを心がけた飼育が大切です。
手乗りとしてお迎えするときにはできるだけ雛~一人餌になったばかりの若鳥を選びましょう。
ワカケホンセイインコの飼い方のポイント
ワカケホンセイインコは気性がやや荒く、声も大きいインコなので、防音対策と愛鳥と気長に付き合っていく心構えが大切です。
日光浴ができ、家族とコミュニケーションがとれるような場所にケージをおき、スキンシップを絶やさないようにしましょう。
※直射日光が当たる場所は厳禁です。
比較的丈夫で暑さ、寒さには強いほうなので成鳥で最初の冬を越えたら飼育自体は難しくはないでしょう。
食事は中型インコ用混合フードを中心に、果物や野菜もバランスよく与えましょう。
神経質な面があり、家族以外の人に対しては警戒心から噛みつきなどの行動をとることが多いため、家族以外の人に会わせる時は十分注意してください。
ワカケホンセイインコをお迎えする前に
- 寿命は20年以上です。終生責任を持って飼育できますか。
- 神経質で家族でも懐き具合はばらばらです。もし懐かなくても愛情をもって接することができますか。
- 飼育している間は2泊以上の旅行はいけません。
- インコの医療費や日々のお世話費用を不自由なく出せますか。
- 防音対策はできますか。掃除を欠かさず毎日できますか。
- お迎えにあたり、家族全員の同意は得られましたか。
これらのことがひとつでも守れない場合、ワカケホンセイインコの飼育は見送りましょう。
寿命が20年以上ある動物をお迎えするということは、20年以上、その動物の飼育に責任を持つということです。
必要な知識や用品の準備もなく、一時の感情や好奇心でお迎えすることがあっては絶対にいけません。
インコの飼育は毎日が楽しく、幸せになります。
その反面いくつかのデメリットも生じることを知っておく必要があります。
ワカケホンセイインコの飼い方/性格/値段/特徴についてまとめ
- ワカケホンセイインコは首周りの輪が特徴で、オスメスの区別がつきやすい鳥です。
- 神経質な面があり、家族に対しても懐きかたが違います。
- 声が非常に大きいインコなので、防音対策をしましょう。
ワカケホンセイインコは野生化問題であまり良い印象をもたれていない面があります。
インコには罪はありません。飼い主のモラルの低下が原因です。
ワカケホンセイインコそのものはとても魅力あふれる鳥なのです。
神経質な面があるので初心者には向きませんが、対策ができているのならとても濃密な関係を築けるでしょう。
コメント
今朝20年以上一緒に生きて来たワカケホンセイインコのピーちゃんが、落鳥、亡くなっていました。
家族同様で来たから⤵⤵
⤵⤵ありがとうと言いたい。
長い間ありがとう。