シロハラインコやズグロシロハラインコの嘴の先はかなり鋭く、強く噛まれると出血をする怪我になることもあります。
シロハラインコが噛むようになった背景には理由があり、原因に応じた対処をとらないと悪化していきます。
今回はシロハラインコが噛む、噛み癖のしつけ方を解説します。
噛む理由としつけ方
シロハラインコ、ズグロシロハラインコが噛むときは理由が必ずあります。
- 新しい環境になれていない。
- 嫌な事をされて嫌いになった。
- 飼い主の気を引くため。
- 立場が逆転している。
何かしらのきっかけが元で噛んでしまい、その反応や結果で癖づいてしまったパターンがほとんどです。
正しい方法でしつけをすれば、成鳥でも改善することは可能です。
それぞれ対処法を紹介します。
環境や人になれていない。
「ショップでは愛想よくふるまっていたのに、お迎えしたら威嚇ばかりして噛んでくる…」とお迎え後早くも困ってしまう飼い主さんも多いはず。
それは当然です。ショップは慣れた環境でリラックスできましたが、お迎え後は慣れていないため不安で威嚇をしたり噛んだりします。
ご自身に置き換えてみてください。
知らない国で知らない人の家にいってリラックスできますか?インコも同じです。
この場合は、慣れてくると次第に収まっていきますので、落ち着くまで数日待ちましょう。
嫌な事をされて嫌いになった。
知らずにインコに嫌われることをして、「いつの間にかインコに嫌われてしまった」という飼い主が多いです。
しぐさが可愛くてインコに何度もちょっかいを出した、ケージに戻すときに、無理やり掴んでケージに入れてしまった、という事をしてしまってはいませんか?
シロハラインコは記憶力が非常に良く、された嫌な事、嫌な事をした相手をずっと覚えています。
インコを手荒く扱う、驚かせるといったことは、インコに嫌われる原因になりやすいです。
インコが嫌う行動を改めておさらいしておきましょう。
check!インコに嫌われる5つの接し方!知らずにやっていませんか?!
飼い主の気を引くため。
愛鳥が噛んだ時、痛くて思わず声をだしたり、インコに声をかけたりしていませんか?
噛んだ行為に対して反応したことで、インコは「飼い主さんがこっちに注目してくれた!→噛んだら反応してくれる!→もっと噛もう!」と学習してしまい、飼い主の気を引こうとして何度も噛むようになります。
その結果、噛み癖として定着してしまうのです。
噛まれたときは声を出さず、フッと息を吹きかけて怒っていることをインコに伝え、それまでの遊びを中止して、無言でケージに戻しましょう。
これを繰り返すことで「噛んだらケージに逆戻りして楽しい時間が終わる」と学習させましょう。
時間はかかりますが(個体差により数週間~数ヶ月)、噛み癖は収まっていきます。
立場が逆転している。
シロハラインコの構ってほしいしぐさや、放鳥してほしいといった要求にすぐに応じたり、頭の上などに乗るのを許していませんか?
インコの要求にすぐに応じたり、インコの目線が飼い主より常に上の位置に乗せるのを許すとインコと飼い主の立場が逆転し、噛むことで要求を通そうとわがままになってしまいます。
つまり、インコが「私は飼い主さんよりえらい!言う事をきいてちょうだい!」となってしまうわけです。
愛鳥のおやつや放鳥の要求はすべて応じず(10回のうち3~4回程度にしましょう。
すべて無視すると寂しがったり、飼い主を嫌うようになります)、頭の上にとまってきたらジャンプするなどして姿勢をぐらつかせ、止まらせないようにしましょう。
ジャンプするなどして「よくわからないけど、とまったらぐらぐらする、とまるのやめよう!」という流れに持っていきましょう。
まとめ
- シロハラインコ(ズグロシロハラインコ)が噛む時は必ず理由があります。
- インコにとって嫌な事、不快なことは何かを知っておきましょう。
- 飼い主の気を引きたいという健気な思いから噛み癖になる場合があります。インコの気持ちを汲み取って優しくしつけしていきましょう。
- 噛み癖は根気よく時間をかけて教えていけば、必ず改善されます。気長に一緒に頑張っていきましょう。
シロハラインコが噛む時、「凶暴になった」「扱えなくなって急に可愛くなくなった」などと決して思わないで下さい。
噛むことであなたに不安や不満、色々な気持ちを伝えようとしています。
愛鳥の気持ちを理解し、正しいしつけをすることで、噛む事は減っていきます。
愛鳥を信じて気長にがんばってください。
※シロハラインコ(ズグロシロハラインコ)の飼い方はこちらで解説しています。
check!ズグロシロハラインコの飼い方と値段、性格、特徴、寿命まとめ
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