少しずつ寒さが感じられる季節。衣替えの時期になりました。インコの環境も保温の準備が必要です。
インコは体が小さいため、熱を失うと体調を崩してしまいます。
実はインコの健康維持管理は保温にあると断言できるほど大切なものです。
今回はインコの冬の過ごし方、寒さ対策をインコの年齢別にまとめてみました。
インコの冬の過ごし方
インコは寒さが苦手な生き物です。
特に季節の変わり目は、体調を崩しやすくなります。
お迎えして最初の冬を体験する若鳥や、体力を落としている病鳥や老鳥は特に注意しなければいけません。
体を冷やしたインコは体調を非常に崩しやすくなり、一度体調を崩すと立て直すのが難しいです。
インコが冬を無事に過ごせるかどうかは飼い主さんにかかっていると言っても過言ではありません。
インコが過ごしやすい冬の住環境や保温の方法についてしっかり知っておきましょう。
インコの冬の適温
インコの冬の適正温度は、種類にもよりますが、27~28度前後をキープすると良いでしょう。
種類によっては寒さに強い、弱いということがありますので、鳥種や、個体に応じて加減が必要です。
ただし、どんなインコでも急な温度変化と冷気の隙間風がくる環境は厳禁です。
また、ヒーターを使う時期、はずす時期も非常に重要です。
詳細をこちらにまとめましたので、あわせてチェックしてみてください。
インコのおすすめ冬仕様ケージ
植物用のビニルハウスでケージを囲んで保温する方法がコストパフォーマンスも高く、保温効果も高いです。
加熱による有毒ガスの発生や、火災の心配がほとんどないため、多くの愛鳥家がこの方法を採用しています。
ビニルハウス、ヒーターで保温する場合のポイントをそれぞれ解説します。
注意点もありますので、使用する前によくチェックしてください。
インコの保温にビニルハウスを使うときの注意点
ビニルハウスはホームセンターで購入でき、値段も手ごろでオススメです。
ここで注意点があります。
ビニルハウスは新品をすぐに使うと、ビニールの有害物質が出ることがあり、インコには有害です!
ビニルハウスは購入後、1~2週間外に干して、ビニールのにおいがしなくなってから使うようにしましょう。
また、全体を密封すると熱がこもりすぎて危険です。
前面を開けておくなど、通気穴をあけておく必要があります。
通気穴を作る際は、「左から右」「前から後ろ」というように、風の流れができないようにしましょう。
隙間風になり、体調を崩す原因になります。
どこか一方をあけておくなどをして対策をしましょう。
また、インコがビニルをかじって口にしないように、インコがケージの中からビニルに触れないように工夫が必要です。
インコ用ヒーターの使い方
ケージの中にいれるヒーターは、稼動中はとても熱くなります。
インコが直接触れないように置き場や周囲に工夫しましょう。
水入れの近くも感電の危険がありますので、避けるようにしてください。
室温は最初の冬を体験するヒナや、老鳥は20度、健康で2歳以上の成鳥は15度を下回らないようにしましょう。
また、ヒーターは「ケージ内の空気を暖める」事を目的に選びましょう。
体の一部を温めるサーモパーチや、空気が汚れたり、温度調整のできないカイロなどは実は保温には向きません。
パネルヒーターは補助的な保温に
先ほど解説したように、インコは口から暖かい空気を取り入れることで保温されていきます。
触れた部分だけが熱くなるパネルヒーターや、サーモパーチは、保温という意味では実はほとんど役に立ちません。
メインの保温にはヒーターを使い、パネルヒーター、サーモパーチは補助的(サブヒーター)に使うのが良いでしょう。
カイロは高温になり過ぎたり、酸欠になる可能性もあるので、長時間や留守番中には使いにくい、移動中の保温などに限定して使う保温アイテムです。
インコ用に作られケージの広さに応じた、保温球を買い求めるのが一番です。
過保護になりすぎないように
大事に飼うあまり、保温をしすぎたり過保護になってしまうと、少しの環境変化やストレスで体調を崩してしまうようなインコに育ってしまう可能性があります。
春先に向けて、少しずつ寒暖に慣らしていって丈夫なインコに育てていきましょう。
そうしていくことで、インコ自身の病気に対する抵抗力も強くなり、健康管理もしやすくなります。
お迎え当年~2年目までは用心して保温
その年お迎えしたばかりのヒナや、若鳥、また老鳥は、日本の寒さに対応しきれず、寒さで体調を崩しがちになります。
ケージの周りに湯たんぽをおいたり、ペット用ヒーター(豆球)を入れてあげましょう。
適正温度は、種類にもよりますが、27~28度をキープすると良いでしょう。
種類によって、寒さに弱い、強いなどありますのであらかじめ調べておきましょう。
3年目以降のインコは過保護にしすぎないこと
生後3年以降の若鳥だと、かなり強くなっているので、そう過保護にする必要はありません。
あまり過保護にしすぎると、体質が弱くなってしまいます。
体調や体力をよく観察して、少しずつ寒さにもなれるようにしていきましょう。
しかし、急な温度変化は、どんなに元気なインコでも厳禁です!
インコが寒がっているときのサイン
インコは寒くなっているとき、以下のような行動をとります。
- 体を丸める。
- 背中にくちばしを入れてじっとしている。
いずれも放熱を防ぎ、自力で寒さをしのいでいるサインです。
かなり寒がっていますので、すぐに保温してあげましょう。
※こちらに詳細を書いていますので、チェックしてみてください。
保温器具はお迎え時にそろえておく
冒頭にも書いたように、保温はインコの健康維持には欠かせません。
体調を崩したインコにはまず保温をするのが大切です。
そのため、季節を問わず、インコをお迎えしたときに保温器具を一緒に買っておくことをおすすめします。
体調を崩しても、保温して病院につれていったことで、危機を脱した例もとても多いのです。
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アサヒ ペットヒーター 40W 関東当日便
【保温カバーの詳細はこちら】
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シーズン前に保温器具のチェックと予備の準備をしましょう。
毎年使っている保温器具、いつ故障するかわかりません。
真冬の夜に壊れてしまうと、その日一晩ヒーター無しで過ごさなければならなくなり、インコにとっては過酷です。
布製保温器具は入念なチェックをしましょう!
布製の保温器具(ベッドなど)を使うときはほつれなどがないか十分確認してください。
特に遊ぶのが好きなウロコインコやコザクラインコはほつれた糸で遊ぶことが好きでいつの間にか足に絡んでいたということがあります。
足を引っ張らないようにゆっくり丁寧に糸をほぐしながら、裁縫用の小さな糸きりはさみなどで慎重にほどいていくしかありません。
足が腫れてきている、充血している場合はすぐに病院に連れて行ってください。
血行が悪くなると最悪指や足の切断の危険がでてきます。
インコの冬の過ごし方。保温の温度と寒さ対策まとめ。
- インコは寒さに弱いので、初めての冬を迎える若鳥や老鳥は保温が必要です。
- ケージ全体、部屋全体を保温する方法が温度管理もしやすいです。
- インコの保温は「部屋の空気を温めること」を念頭に入れましょう。
- サーモパーチやパネルヒーターは保温という観点では効果が薄いです。
- 過保護になりすぎないように、少しずつ周囲の寒暖に慣らしていきましょう。
インコの保温は、とても神経を使いますよね。
急に寒くなると体調を崩しやしないか、毎日心配していました。
お迎え後最初の冬はしっかり保温、2年目、3年目で少しずつ、寒さに慣れさせていくのがベストかと思います。
お迎え時に一緒に保温器具をそろえておくことを強くおすすめします。
初めての冬を迎えるインコは寒さ自体が初体験です。
風邪をひいたり体調を崩したりすることも珍しくありませんので、特によく準備をしてください。
コメント
保温のコツ参考になりました(^^
空気を暖めるという考えはなかったです!