インコも歳をとると肉体面、内臓面ともに少しずつ衰えていきます。
若いときは活発だったのに、ゆっくり過ごす時間が増えた、眠っていることが多くなったなど、高齢インコの生活も少しずつ変わっていきます。
今回は年をとったインコにやるべきことや飼い主さんがやってしまいがちな間違った接し方を解説していきます。
年をとったインコ(老鳥)にやるべきこと
- 止まり木を低くする
- えさの成分を見直す
- 保温をしっかりする
- 調子がよいときはコミュニケーションを多くする(頭、体の刺激のために)
年をとったインコは外見はあまり変化がないようにみえますが、これまでできたことができなくなったり、新陳代謝が衰えたりと若いころと比べ内面が衰えてくるようになります。
セキセイインコなら6歳~、オカメインコなら13歳~、ヨウムなら35歳~からシニア鳥、高齢鳥としてみるのがいいでしょう。
高齢になった愛鳥に飼い主さんができることを解説していきますので、できるところから実践していきましょう。
止まり木を低くする
高齢になったインコはまず脚から衰えていきます。
それまでとまれていた止まり木に上手くとまれなくなったり、落下してしまうこともたびたび起こります。
止まり木の位置を低くし、落下事故における怪我を防止するようにしましょう。
止まり木を失くすことは健康面の不安やストレスにつながりますので、低い位置でも止まり木は必ず設置するようにしてください。
えさの成分を見直す
高齢インコに不足しやすい栄養素として「ミネラル」「ビタミン」が挙げられます。
ミネラルやビタミンのバランスが偏ると疲れやすい、換羽に時間がかかるなど内臓から弱っていきやすくなります。
こまめに「ネクトン」などの栄養サプリで補ったり、副食の野菜などを摂るようにしましょう。
また、老化による体力の低下で、シードやペレットを上手く割れなくなることもあります。
愛鳥が自分でペレットやフードを食べているか、割れているかも確認しておきましょう。
保温をしっかりする
インコの健康維持に保温は欠かせません。
冬場だけでなく、気温が低い日や、インコの体調がすぐれない日も保温が大切です。
体温が下がると内臓の機能が低下してしまい、それに伴って体力も落ちてしまいます。
高齢のインコの場合特に体調を崩しやすくなりますので、冬場はケージ周りの室温を27度くらいを目安に保温しましょう。
調子がよいときはコミュニケーションを多くする
「高齢だからそっとしておこう」「放鳥して疲れるといけないから」と放鳥やスキンシップを控える飼い主さんは多いと思います。
しかし、これはあまりよくありません。
ケージに入れっぱなしで何も刺激のない毎日は精神的、肉体的老化が進行します。
調子が良いときは10分でもよいので、無理のない範囲で放鳥して遊んであげてください。
高齢になるとケージからでてもあまり飛び回らないかもしれません。
それでもよいのです。
飼い主さんの肩の上やお気に入りの場所でまったり過ごすのも老鳥にとって良い刺激になるのです。
プロが教える年をとったインコ(老鳥)にやるべきことまとめ
- 年をとったインコは若いときと比べて生活スタイルが変化しています。
- ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しがちなのでサプリや副食で補う必要があります。
- 体を冷やすと内臓の働きが悪くなって体調を崩します。保温をしっかりすることを心がけるようにしましょう。
- 調子がよいときは10分程度でも放鳥をするようにしてください。
可愛いヒナヒナだった愛鳥も少しずつ老化していきます。
老化は体調を崩しやすくなったりするなど何らかの形で表面化していくでしょう。
老いていく愛鳥とどう向き合っていくか、できることは何があるのか、一緒に考えていきましょう。
コメント
これから寒くなってくるので、うちの子も気をつけたいと思っています。