鳥は自分の不調を隠す動物。一見元気にみえて、実は体調が悪かったという事もしばしばあります。
今回は健康診断の内容、費用と日々の健康管理についてまとめました。
インコの健康診断の内容と費用
インコの健康診断は、主にお迎え時(鳥の月齢によっては、環境に慣れてから)、その後問題なければ季節毎。
最低でも年2回は何もなくても受けるようにしましょう。
万が一病気が発見されても早期発見につなげることができ、かかる費用はもちろん、治療期間を短くすることができ、インコの負担も軽減されます。
健康診断で行われる主な内容を挙げてみます。
そのう検査
そのうとは食道が部分的に拡張し、餌を一時的に溜めておく器官です。
ここに雑菌や、カビがはえることで「そのう炎」などの疾患がでてしまいます。
診断は、専用の器具を使って、そのう液を採取し、顕微鏡で調べます。
費用はだいたい500円~1000円ほどです。
糞便検査
フンを持ちこんで、検査して貰います。
雑菌などが混じっていた場合、それに応じた治療が必要になります。
費用は500円~1000円くらいです。
遺伝子検査
一滴に満たない量の血液か、羽毛1~3枚で、PBFD、BFD、オウム病(クラミジア感染症)などの感染有無を診断します。
特にPBFD、BFDは怖い病気なので最低でもお迎え時、年1回は受けさせたい検査です。
費用は、診断する病気にもよりますが18000円~28000円ほどです。
PBFDについてはこちらをどうぞ↓
■インコの大敵!PBFDの症状と治療、予防策についてまとめ。
インコの健康管理
冒頭でも書いたように、インコは病気を隠す生き物です。
野生で不調を表に出すと、たちまち外敵から狙われるためそのような習性を持っています。
なので、飼い主が、毎日の生活の中で、愛鳥のちょっとした変化をしっかり見極めなければなりません。
健康管理チェック表
毎日のお世話の中で、下記に当てはまる項目がひとつでもあれば「調子が悪いかも!」と疑いましょう。
・寝ている時間が多い。
・肩でハアハアと息をしている。
・口を半開きにずっとしている。
・呼びかけへの反応が鈍い。
・羽根をふくらませている。
・生あくびが多い。
・目や鼻孔の周りが汚れている。
・排泄孔の周囲が汚れている。
・フンが水っぽい。
・乾いた咳のような声を出す。
その他、いつもと様子が違うと思ったら、すぐに専門医に相談しましょう。
鳥の不調はすぐに悪化します。
素人判断で2~3日様子をみるのは大変危険です!
インコの健康診断の内容と費用、健康管理まとめ
- インコの健康診断は、そのう検査、糞便検査、遺伝子検査が主。
- 最低でも年2回は行い、早期発見に努めましょう。
- 毎日のお世話で少しでも異状があればすぐ専門医へ診せましょう。
インコの病気治療は早期発見、早期治療が何よりです。
体が小さく、少量の出血で致命傷となる動物なので素人判断は絶対やめましょう。
鳥をみられる専門医は少ないので、愛鳥を迎える前に、主治医を探して決めておくことも大切です。
コメント