放鳥中や不意なトラブルでインコが騒ぐなどして、骨折してしまった…ということは珍しいことではありません。
鳥は実は骨折しやすく、動物病院へ運ばれる鳥の怪我の半分近くが骨折といわれています。
今回はインコの骨折についての応急処置と気になる治療費について解説します。
骨折が起こる状況
鳥類の骨は空を飛ぶために、中が空洞になっています。
そのため、外部からの衝撃で骨折を起こしやすいのです。
- 放鳥中にドアに挟んでしまった。
- 放鳥に気づかずうっかり踏んでしまった。
- 地震でケージが落ちてしまい、骨折した。
- 大きな音、激しい光に驚きパニックになってしまった。
骨折は放置すると飛べなくなるばかりか、内出血で命を落してしまう危険もあるため、絶対にそのままにしてはいけません。
すぐに獣医に連れて行き、診察してもらいましょう。
インコが羽根を骨折したときのしぐさ
・翼をまったく動かせない。
・止まり木でのバランスがうまくとれない。
・触ると本気で痛がる。
インコが羽根を骨折したときに見せるしぐさは上記のものがあります(脱臼でも近いしぐさをみせます)。
特に骨折した羽を力なく下に下ろすので、外見での判別は容易です。
自然に回復することはなく、折れた骨が正しくないつながり方をしてしまう可能性が非常に高いので絶対に放置をしてはいけません。
速やかに獣医の適切な診断を受けてください。
骨折した時の治療費
インコの種類、骨折の程度と治療内容によって大きくかわります。
ギプス固定と投薬、通院だと合計3~5万円、手術になると15万円前後の治療費がかかります。
手術の場合、ピンニング法という、折れた骨の中にピンを挿入して骨折部分をつなぐ方法になります。
骨折したときの応急処置/対処法
マッチ棒などの添え木を当てて縛るのが応急処置として有効です。
放置すると骨折した箇所から雑菌が入ってしまうこともあるため、すぐに病院に連れて行きましょう。
清潔なタオルでインコを包み、ペットキャリーに入れて輸送中の衝撃を抑えるようにしてください。
骨折させないようにするために
- 放鳥前に、家族全員にその旨を周知させる。
- ドアの開け閉めをする前に、愛鳥の位置を目で確認する。
- 放鳥中の移動は常に愛鳥の位置を確認しながらする。
- 大きな音や光を出さないようにする。
骨折は放鳥中が非常に多いです。
そのため、放鳥中の飼い主さんの行動で防げる部分が大きい事故ともいえます。
放鳥中は愛鳥から目を離さず、移動やドアの開閉時は特に愛鳥の位置を目で確認してから行うようにしましょう。

インコの羽根が骨折した時の応急処置と治療費まとめ
- インコの骨は折れやすく、衝撃に弱い面があります。
- 骨折は放置したら飛べなくなります。応急処置してすぐに病院へ行きましょう。
- 放鳥中は愛鳥から目を離してはいけません。
インコの骨折は珍しいことではありません。
しかし飼い主さんの放鳥中の心がけや管理で十分防げます。
放鳥中は決して目を放さないようにし、万が一骨折などが疑わしい様子をみかけたら速やかに病院に連れて行くようにしてください。
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