季節の変わり目は、何かと体調を崩しやすい小鳥たち。
急に寒くなってくる11月からは特に体調管理に気をつけなければいけません。
今回はカビ(真菌)によって発症するアスペルギルス症についてまとめました。
アスペルギルス症とは
この病気は、自然環境中に多く存在する「アスペルギルス」というカビ(真菌)がインコに感染することで発症します。
普段は鳥自身の免疫力があり、発症までにいたらないケースが多いのですが、換羽期、環境変化、他の病気、ストレスなどで免疫力が低下したときに発症してしまいます。
インコから人に感染することはありません。
アスペスギルス症の症状
食欲不振、開口呼吸(口を開けて呼吸すること)、咳など、呼吸関係に異変がでてきます。
レントゲンなどで確定診断されるようです。
治療
感染初期であれば、抗真菌剤の経口投与、もしくは注射での治療になります。
症状が進むと、ケージに薬剤を霧状に噴霧する「噴霧治療」や「ネブライザー(霧状にした薬剤を口や鼻から吸収させる装置)」を使うことになります。
再発しやすく、完治までに時間がかかりますが、呼吸困難が重度にならない限り治療の効果は高く見込めます。
アスペルギルス症を予防するには
カビによる感染が、
主な感染経路なので、
ケージ内と鳥の行動範囲を清潔に保ち、カビを発生させないことが大切です。
定期的にケージを丸ごと消毒(月1回程度)、エサ入れ、水入れは予備を購入し、毎日洗浄、おもちゃなども2~3日おきに消毒をして、衛生管理に努めることが最大の予防になります。
インコのアスペルギルス症 原因、症状、感染経路、治療方法まとめ
- インコに呼吸不全を引き起こすアスペルギルス症。
- 空気中のカビによって感染します。
- 抵抗力が落ちると発病しやすいです。
- インコのケージや飼育用品を定期的に消毒して、衛生環境に気をつけることで予防可能です
春から夏、秋から冬と、気温が変わる時期によく発症しやすい病気といわれています。
衛生面をきちんとしておけば、十分防げる病気なので飼育用品の消毒、ケージの丸洗い(月1回ほど)を継続し続けましょう。
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