昔から日本において「おしゃべり上手な鳥の代表」として知られている鳥が九官鳥(キュウカンチョウ)です。
探偵ドラマや小説などでその流暢なおしゃべり能力が犯人を見つけるキーポイントになるくらいですね。
今回はそんな九官鳥/キュウカンチョウの飼い方、値段、寿命、しゃべる理由について解説します。
九官鳥/キュウカンチョウの価格・性格・寿命
原産国 | インド東部、インドネシア、カンボジア、タイ等 |
寿命 | 13年~18年(飼育環境次第で20年~) |
お迎え平均価格 | 200.000円~250.000円(上昇傾向) |
大きさ | 約30.0cm~40.0cm |
おしゃべりのうまさ、ビロードのように滑らかな黒い羽毛が美しい鳥です。
特に声色をかえて多くのおしゃべりをするところに人気があり、90年代初頭まではおしゃべり鳥として有名でした。
繁殖が難しい面があり、国内流通数が少なく、あまりペットショップなどでみかけない鳥です。
九官鳥の性格
九官鳥はコミュニケーションが好きな鳥と思われている方が多いですが、実際は臆病で神経質なところがあります。
人がなんとも思わないことでパニックに陥りやすく、外の車の音に驚いたり、ケージの近くにある紐をヘビと間違えて怖がって暴れることもあります。
九官鳥の繊細な一面を理解して接してあげてください。
九官鳥の寿命
九官鳥の寿命は、13年~18年といわれています。
飼育環境によっては20年生きる鳥です。
家族の一員として末永く一緒に暮らせるか、暮らしていくにはどうすればよいかをお迎え前に考えましょう。
九官鳥/キュウカンチョウのしゃべる理由
実は九官鳥がしゃべる理由は、求愛や気を引くためです。
相手の気を引くために声色を真似たり、しゃべったりしているといわれています。
大好きな飼い主の声を真似して注目を引くことで、飼い主を喜ばせ、その様子をみて九官鳥も喜んでもっとしゃべるようになるのです。
九官鳥/キュウカンチョウの飼育方法と注意点
九官鳥は和風の竹製のケージで飼育する必要があります。
通常のインコ用の合金ケージでは噛むことで嘴をいためてしまう恐れがあります。
九官鳥のエサ
九官鳥は鉄分を含む食べ物を食べ過ぎると「ヘモクロマトーシス」という致死性の疾患にかかる恐れがあります。
基本的に無症状のため、落鳥するまで気づかないこともほとんどです。
そのため、九官鳥の餌は専用のフードを中心に、トマトやイチゴなどを副食として与えましょう。
鉄分が含まれている食べ物は与えないようにしましょう。
九官鳥は水浴びが大好き
九官鳥は水浴びが大好きな個体が多いです。
1日1回洗面所などで霧吹きやゆるいシャワーなどで水浴びをさせると羽根をばたつかせて喜びます。
冬場の水浴びも常温の水でやりましょう。
※インコの水浴びの効果的な方法についてはこちらをチェックしてみてください。
九官鳥の手乗りは難しい。
九官鳥は人によくなつきますが、触られることが苦手です。
そのため、手のりにするのはとても難しい鳥です。
一生懸命おしゃべりを覚えてくれますので、手に乗せたりするほどのコミュニケーションの時間はあまりとれないけれど、しゃべる愛らしさに癒されたいという人に向いています(基本的に寂しがりなところがありますので放置にならないようにしてください)。
九官鳥/キュウカンチョウの飼い方、値段、寿命、しゃべる理由。まとめ
- 九官鳥は古くから日本人に愛されているおしゃべりが得意な鳥です。
- 雌雄の判別がつきにくく、繁殖が難しいため、値段が高価な傾向にあります。
- 九官鳥は飼い主の気をひいたり、求愛の為に声色やおしゃべりを覚えます。よくしゃべるのは人間が大好きな証拠です。
今ではほとんどみかけることがなくなった九官鳥。
そのユーモラスな姿とおしゃべりのうまさは他のインコにない魅力です。
放鳥するより、ケージ越しにおしゃべりをまったり楽しむコミュニケーションを楽しみたい人におすすめです。
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