オカメインコの雛に好発する「ロックジョウ症候群」は文字通り、顎が開かなくなり、餌がとれなくなって衰弱してしまいます。
細菌の感染によって発症する病気で、重症の場合は落鳥してしまう恐ろしい病気です。
今回はオカメインコのロックジョウ症候群についてまとめました。
オカメインコのロックジョウ症候群の概要と症状
ロックジョウ症候群は別名「オカメインコの開口不全症候群」ともいい、オカメインコの雛に細菌が感染するとくしゃみや鼻汁、目やになどの初期症状を経て、顎や頬の炎症、顎間接構造の破壊により、顎間接が固定されて動かなくなってしまう(=ロックジョウ)状態になる病気です。
餌を欲しがっているのに顎が動かないため、食べることができず、栄養不足になり衰弱して落鳥してしまいます。
成鳥では発症しません。
感染の原因のひとつとして、挿し餌時にそのうを傷つけてしまった、雛の免疫力が低かったというのも挙げられます。
目が半開きの状態が続いているオカメインコの雛は早急に病院に連れて行きましょう。
ロックジョウ症候群の治療方法
治療は主に内科治療で、抗生物質を飲ませます。
軽症で顎の機能が失われていないのであれば、強制給餌(シリンジポンプなどで人の手で餌を与えること)で体重管理をすれば、救命率はあがります。
しかし、顎の機能が失われ、口が開かないのであれば、予後は厳しいものになってしまいます。
※嘴に小さな穴をあけて餌、投薬をする治療方法もありますが、必ず採用できるかはケースバイケースです。
顎が若干動くのであれば、麺棒などで顎を優しく動かしてリハビリもできるでしょう。
オカメインコのロックジョウ症候群の雛の見分け方
ショップなどでロックジョウ症候群の雛を見分けるには、挿し餌をしているところを観察する必要があります。
他の雛に比べて口の開きが悪い、くちばしのかみあわせがずれている、鼻水や目やにが目立つといった雛はロックジョウ症候群、もしくは他の病気にかかっている場合があります。
発症率は高い病気ではありませんが、ひとつの目安として覚えておくとよいでしょう。
オカメインコのロックジョウ症候群。口が開かない時は要注意。まとめ
- オカメインコのロックジョウ症候群は顎が機能不全により開かなくなる病気です。
- 細菌感染で顎の機能が失われてしまう病気ですが、軽度の場合は回復も見込めます。
- 挿し餌時のそのうの損傷、雛自身の免疫力の低さなどが感染、発症原因といわれています。
- 治療は主に内科治療ですが、重度の場合は落鳥してしまう場合があります。
ロックジョウ症候群はオカメインコの難病のひとつです。
もっと研究が進み、こういった病気の特効薬や治療法が確立されることを願います。
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