飼い主に一途でずっと愛情と情熱を注ぐ性格と、淡く優しい色合いがかわいらしいコザクラインコはとても人気があるインコです。
「ラブバード」と呼ばれ、嫉妬するほど飼い主との時間と愛情を独り占めしたがります。
そんな可愛くてちょっぴり気が強いコザクラインコの魅力や初心者にわかりやすい飼い方を解説します。
コザクラインコの特徴と性格
コザクラインコは、アフリカ南西部を原産とする中型インコです。
飼い主にべったりなつき、どこにいくにも一緒、とにかくそばに居て体いっぱい使って愛情表現をしてくれるインコです。
手のひらでころんと転がったり、洋服の中にもぐりこんでまったり。その愛らしさは言葉では書きつくせません。
「ラブバード」と呼ばれるのは、ここからきています。
愛情深い反面、気が強い一面があります
コザクラインコは愛情を強く求める一方で、愛情不足を感じると飼い主から心が離れ攻撃的になりやすい(荒鳥)傾向にあります。
そのため、留守番が多い家庭、構う時間が短い家庭での飼育は向かないインコでもあるのです。
また、人によく懐いているコザクラインコは、インコ同士でけんかになりやすい傾向にあります。
相性が良くない鳥との同居は、たとえ同じ種類でも避けましょう。
目をつつくなど、思わぬ大怪我になる場合があります。
コザクラインコのカラー
コザクラインコは野生下では「ノーマル」のみですが、多くのコザクラインコ愛好家がさまざまなカラーを作出してきました。
「ノーマル」「ルチノー」「シナモン」「モーブ」「シーグリーン」など沢山のカラーバリエーションがあります。
カラーによる性格面や健康面の違いはほとんどありません。
好きなカラーを探すのもコザクラインコのお迎えの楽しみです。
※色変わりはこちらに画像を載せていますので一緒にチェックしてみてください。
コザクラインコの飼い方
コザクラインコの飼育は雛からでも難しくありませんが、初心者が雛を育てる場合は、育て方を詳しく学習する必要があります。
ポイントを押さえた育て方をすれば初心者でもちゃんと育てることができます。
コザクラインコのケージとおもちゃ
コザクラインコ用のケージは市販されている中型インコ用のケージがおすすめです。
天井が丸くなっていたり、凝ったデザインタイプは羽をはさんでしまうことがあるので、すっきりした角型のケージを選びましょう。
止まり木、エサ入れ、水入れ、水浴び用の浅い器、嘴の力が強いので齧り木などの噛めるおもちゃをそれぞれケージ内に取り付けます。
3~4種用意し、日替わりで変えてあげると毎日喜んで遊んでくれます。
交換時におもちゃが壊れていないか、破損して危なくなっていないかもチェックしましょう。
雛の時の保温や病鳥の保温のためにプラスチックケースが一つあると便利です。
また、通院用や移動用のペットキャリーも一緒に購入しておきましょう。
コザクラインコは寒さに弱いのと、噛む力が強く器用なインコなので、ペットヒーターを必ず準備し、脱走防止のナスカンをケージの入り口に付けておきましょう。
コザクラインコの餌と水
コザクラインコは種子食の鳥なので、餌は中型インコ用の皮つき混合シードを主食として与えましょう。
このとき、食いつきをよくするために、ヒマワリの種や麻の実といった高脂肪の種子を多く含んでいるものがあります。
肥満の原因になりやすいので、別にオヤツとして量を管理して与えることをおすすめします。
そちらを利用して飼い主さんで混合して与えるのもひとつの方法です。
小松菜・青梗菜などにニンジンやカボチャなどの野菜を青菜挿しなどに入れて与えます。
※野菜は傷みやすいので朝与えたら昼過ぎには取り除くようにしましょう。
フルーツは糖分の摂り過ぎに気をつけて、週に1~2回、ご褒美として、小指の先程度与えるようにすると良いでしょう。
ペレット食
コザクラインコは偏食な子が多いです。混合シードは好きなシードばかり偏って食べることがあります。
偏食が気になるようであれば、総合栄養食のペレットがおすすめです。
注意点として、ペレットは最低でも2~3種類食べられるようにするということです。
これは万が一のメーカーの生産終了への対策です。
ビタミン、ミネラルを補うものとして、専用サプリ「ネクトン」が古くから愛用されておりおすすめです。
初心者が注意したいコザクラインコの飼い方のコツ
初心者がコザクラインコを飼育するにあたり、特に気をつけておきたい点をまとめると以下のようなものです。
- 保温をしっかりする。
- スキンシップを欠かさない。
- 何かおかしいと感じたらすぐに病院に連れて行く。
それぞれ説明していきます。
保温をしっかりする。
雛のときの保温も大事ですが、インコの不調にはまず保温です。
体温が下がっていくと全身状態がすぐに悪くなり、救命率が下がるといわれています。
調子が悪いかな?と思ったらまず保温。そして病院へ連絡。これを絶対に覚えておいてください。
ペットヒーターを常備し、メインで使う冬が来る前にちゃんと動くかもチェックしておきましょう。
スキンシップを欠かさない。
コザクラインコは愛情深く、飼い主さんの興味をすべて自分に向けようと全身で愛情表現をします。
優しく話しかけて撫でてあげたり、頬を指でカキカキしてあげてください。
スキンシップが不足するとストレスがたまり、毛引き症を引き起こしたり、大声で鳴くなどの行動に現われます。
どんなに忙しい日でも30分の放鳥、スキンシップを必ずしてあげてください。
放鳥タイム以外でもケージ越しに声をかけたり、名前を呼んだりして「いつも一緒だよ」「大好きだよ」と伝えてあげてください。
コザクラインコは飼い主から離れるのが何より寂しいのです。
何かおかしいと感じたらすぐに病院に連れて行く。
「いつもより寝ている時間が長い」「餌の食いが悪い」と何か違和感を感じたら「すぐに良くなるだろう」などと思わずに病院に連絡、連れて行きましょう。
基本的にインコは自然治癒する前に体力を消耗していきます。
鳥の不調は様子見すると悪化するケースがほとんどですので、飼い主さんが違和感を感じたら、その違和感を信じて病院に連れて行きましょう。
取り越し苦労ならそれでいいのです。
万が一何かあってからでは遅いのです。
【初心者用】コザクラインコの飼い方。雛から安全に育てるコツ。まとめ
- コザクラインコは愛情を独り占めしたがります。密なコミュニケーションをとりましょう。
- 嫉妬深いところがあるので、同種でも同ケージ飼育は慎重に行いましょう。
- 餌はシード、ペレット食両方食べられるようにすると栄養バランスが良いです。
- 保温をしっかり行い、何かおかしいと思ったらすぐに病院に連れて行きましょう。
コザクラインコはいつも元気いっぱい!飼い主さん大好き!なインコです。
初めてインコを飼う初心者さんは、ショップやブリーダーの指示をよく守って育てましょう。
噛み癖の強さが前に出過ぎないよう、噛み癖のしつけも大切です。
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