春になり気温が暖かくなると野鳥の繁殖シーズンに入ります。
この時期に多いのが野鳥の雛が巣から落ちて保護をした、ということです。
野鳥を拾ってしまったらまず何をすべきなのでしょうか。
知っておいてほしいことをまとめました。
野鳥の雛は基本的に触らない
屋外で野鳥の雛をみかけても、基本的には触ってはいけません。
落ちている雛の近くには親鳥がいる場合が多く、見守っている可能性が高いからです。
周りに人や外敵がいなくなったのち、雛のそばに寄り添っていきます。
雛が落ちていると思わず助けたくなりますが、ひとまず様子をみて、親の行動を見守りましょう。
小学生時代スズメの雛を拾ったまんが。
野鳥の雛は巣立ちの時期に人間が手を出してしまうと野生で生き抜く術を覚えられず困ったりするので私たち人間は可哀想!と思っても雛は拾わないのが正解なんだけど私がそれを知ったのは大人になってからでした。#愛鳥週間 #Birdweek pic.twitter.com/9t7NVy0eM3— URBAN SAFARI (@urbnsfr) May 15, 2019
カーーッッ拾った野鳥を人間が病院に連れてくる季節ですけど基本的にこの季節地面に落ちてるのは巣立ち練習中の雛だから拾わないでほしいし、拾ったら拾ったで野鳥は指定の動物病院でしか診察してはいけない条例があるから自分で環境庁に連絡して指示を受けてくれよな〜〜!!!!!!!!!
— 潮崎ヨハン (@VerbrecherJohan) May 30, 2016
野鳥の雛を拾ってしまった、保護してしまったら
怪我をしている、非常に弱っている、希少種である場合、保護が検討されます。
しかし保護してそのまま一般家庭で飼育することはできません。
野鳥の無許可の家庭飼育は違法になる場合が多いのです(市の条例によります)。
保護したら各都道府県の野生鳥獣保護担当機関に相談してください。
そこで許可が得られた場合保護をすることになります。
市町村によっては、提携している動物園や動物病院、ボランティアをしているところを教えてくれることもあります。
昨日野鳥の雛を拾ったから、飼い方を教えて欲しいと言うお客に元の場所に戻すべきだという事、何故ダメかを丁寧に説明したんだけど、何を言っても「飛べるようになるまでは保護したい」の一点張り。
保護って聞こえは良いけど、かわいい内だけ手元に置いて、成長したら捨てたいって事?
— ペットショップ店員(小動物メイン) (@ifMmPdmzNrDn0IJ) May 15, 2023
野鳥の保護が禁止されている理由
野鳥の保護が禁止されているのには理由があります。
環境省から出された「鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針」という基本指針の中に「愛玩飼養の取扱い」という項目があります。
そこに「愛玩のための飼養の目的で鳥獣を捕獲することについては、違法な捕獲や乱獲を助長するおそれがあることから、原則として許可しない。」とあります。
つまり、ペットとしての目的で捕獲されてしまうことにつながるため、不要な保護や過剰な保護は許可されないのです。
野生の生息数が減少し、生態系のバランスが崩れてしまう可能性があるためなのです。
まとめ
・野鳥の雛は基本的に拾ってはいけない
・巣立ちの練習をしている場合が多く、親鳥が近くにいる。
・衰弱している、希少種であるなど緊急性が高い場合は市の相談所に問い合わせた上で保護を検討する。
野鳥の保護は禁止されています。
雛を拾ってしまい、巣立ちまで保護したくなりますが、野生動物です。
成り行きを見守るしかありません。
極力自然のルールに任せましょう。
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