大量のミストとアロマの香りを部屋中にめぐらせて楽しむアロマ。
実はインコには非常に危険です。
インコを飼育している人でアロマを炊く人は注意が必要です。
今回はアロマ/アロマディフューザーのインコへの危険性を解説します。
アロマ/アロマディフューザーとは
自然の植物や果実が持つ香りの芳香成分で心と体のケアをするヨーロッパ発祥の自然療法がアロマ(アロマテラピー)です。
自然の香りに身を任せることでリラックス効果をはかります。
水とエッセンシャルオイルを超音波による振動でミスト状にして、より広範囲にアロマの香りを部屋に浸透させるのがアロマディフューザーです。
人には高い精神的安定効果がありますが、インコには猛毒になる場合があります。
アロマのインコへの影響
アロマによるインコへの悪影響は年数件起こっています。
落鳥事故、衰弱(後遺症あり)が年2~5件ほど起こっています。
アロマの成分、揮発する油、どちらもインコにとって悪影響で、成分や吸入量によっては、早い段階で落鳥に至るケースがあります。
インコにアロマが悪影響を及ぼすと思われる原因
インコの個体差、感受性、アロマの成分など、複雑な要因が絡みあいますので、一概には言えませんが、大筋でこのような原因が考えられます。
- アロマの成分や揮発油
- アロマディフューザー内の汚れやカビが使用することで部屋中に飛び散ってしまった。
- 成分とインコの体質の相性が悪かった
アロマの揮発した成分やカビなどは目でみることは困難です。
インコにどれくらい影響があるかも、使ってはじめてわかることもあり、まだまだ未知の領域です。
しかし、実際に事故が起きている状況を考えると、インコの生活スペースにアロマを使うのは好ましくないことは明らかです。
インコを飼育する家でアロマを炊く時気をつけること。
インコを飼育する家で、アロマを使う際は本当に慎重にしてください。
- アロマを使う部屋から廊下を挟んだ部屋、もしくは階下、階上にインコを避難させる。
- インコがいる部屋は十分な換気をする。
- アロマを使った後インコと接する時は着替えるなど、アロマの香気を十分に落とす。
これらのことをしても安全が得られ、必ず避けられる保障はありません。
インコは化学物質や香料、揮発した薬品への許容量、毒素の処理性能がとても小さく、人の何十分の1、何百分の1の量で致死量になる場合があります。
自然由来のものでも、ペットやインコに対して安全性を明記していないものは絶対に使わないようにしましょう。
万が一のことを考え、インコのいる家でのアロマの使用は避けることを推奨します。
アロマのインコへの影響、アロマディフューザーの危険性について。まとめ
- アロマの成分や揮発油はインコにとって悪影響を及ぼします。
- 成分によっては落鳥や重篤な状態になる場合があります。
- インコの飼育スペースでのアロマの使用はできるだけ避けましょう。
アロマ成分の中毒は表面化するのが早く、治療が追いつかないケースがほとんどです。
インコを飼育している家庭でのアロマの使用はできるだけ控え、やむなく使用する際は換気と部屋分けを十分にしましょう。
コメント
鳥って簡単に死んじゃうのね…