愛鳥は可愛くて可愛くてどんないたずらをしても許してあげたくなりますよね。
しかし、インコの要求に応じすぎて甘やかしすぎると、思わぬ問題行動が定着することになります。
その結果、家族だけでなく、近所にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
今回はインコを甘やかすと将来起こる問題についてお話します。
インコの要求に応じすぎて甘やかしすぎるといけない理由
インコは自分の要求に対して飼い主がどう行動したかを記憶しています。
たとえば「鳴き続けたら飼い主がやってきた」と認識すれば呼び鳴きの癖がついてしまい、飼い主がやってくるまで鳴き続けるようになるでしょう。
こういった行動をすることで、次第にインコは飼い主より上の立場になっていき、飼い主が自分(インコ)の意に沿わないと噛み付いたりするようになります。
こうなると鳴き声が近所迷惑になり、何とかしようにも噛み付くため手におえない、飼えない、可愛くないと飼育放棄につながっていく可能性があがってしまうでしょう。
そうならないために、甘やかしすぎないことが時として必要なのです。
では、実際どういう行動がインコにとって良くないのでしょうか。一緒にみていきましょう。
1.インコの要求にすぐに応じている
インコが鳴いて呼んだらすぐにインコのもとにいったり、ケージから出してほしい仕草をしたらすぐに出してあげたりしていませんか?
生後3~4ヶ月までの雛は「おなかがすいた」など何かを訴えている場合がありますので、呼び声が来たらすぐ行くべきです。
しかし、生後半年以降の自我が出始めるころからは状況をみて行く必要があります。
鳴いたらすぐケージに行くことを繰り返すと「鳴けば要求が通る」「鳴き続ければ必ず要求が通る」と学習し、ずっと鳴いてしまうことになります。
インコの声は広範囲に響く声質なので、鳴く頻度が多いと近所迷惑になります。
あなたにとっては可愛い愛鳥の鳴き声でも、周囲の人にとっては騒音なのです。
2.ケージに戻す時途中で諦めてしまう
ケージに戻そうとしたけれども高いところにとまってしまい、ケージにもどすのを諦めてしまった、ケージにもどそうとすると噛み付いてくるのでもどすのをやめた、という経験はありませんか。
これは実は良くない行動です。
インコにとってケージにもどされることは、楽しい放鳥タイムが終わってしまうということです。
抵抗することでケージにもどされるのを避ける=楽しい時間が続く と学習してしまい、ケージに戻ることを更に抵抗するようになります。
ケージに戻すと一旦決めて行動したら、抵抗されてもケージにもどすようにしましょう。
こうすることで「抵抗しても飼い主がもどすと決めたらケージに戻らないといけない」と次第に学習し、抵抗が少なくなっていくでしょう。
くれぐれもインコに怪我を負わせるような乱暴なことをしてはいけません!
インコを甘やかすことと、優しく接することは似ているようで違います
インコを甘やかすことと、優しくすることはまったく違います。
インコの要求をなんでもきくとワガママ化して「呼び鳴き」や「気に入らないと噛み付く」などの問題行動が増えていきます。これが甘やかしです。
優しくするというのは、優しく声をかけたり、なでてあげたり、一緒に遊んであげることです。
甘やかすこととと優しくすることの違いをしっかり認識しましょう。
要求をきいてあげるとき、我慢させるときの線引きを飼い主さんがしっかり作る必要があります。
問題行動が生じてしまったら
噛み付きや呼び鳴きなどの問題行動を起こしても決して体罰などを与えてはいけません。
噛み付いても良いことはおこらない、鳴き続けても良いことはおこらないと認識すれば問題行動はおさまっていきます。
「噛まないでいたらほめられた=うれしい!」「鳴くのをやめたら飼い主がやってきた=うれしい!」というように、少しずつ行動を改善していきましょう。
問題行動の改善には数ヶ月かかることがほとんどです。
コツコツ教えていけば必ず通じます。一緒にがんばっていきましょう。
インコを甘やかすと将来起こる問題。近所迷惑になる前に!まとめ
- インコの要求にすぐに応じている
- ケージに戻す時途中で諦めてしまう
- インコが飼い主よりえらいと勘違いするとさまざまな問題行動が起きてしまいます。
いかがでしたでしょうか。
インコは自分の要求が叶った状況(成功体験)を記憶し、嬉しいことを積み重ねる習性があります。
それは飼い主さんのほうでさじ加減をしないとワガママになってしまうこともあるのです。
インコは犬や猫のようなしつけは難しいですが、嬉しいこと、楽しい事に素直なインコの性質をうまく利用して、飼い主にとって嬉しいことをインコにとっても嬉しいことにしていきましょう。
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