なかなか言うことをきかない、ケージに戻ってくれない、噛み癖がつらい…。
インコと接する上でのストレスで思わず愛鳥を叩いてしまったという人、実は意外と多いんです。
インコを叩いてしまうとインコの身体や精神に大きな影響を及ぼします。
飼い主も叩いてしまった罪悪感に苦しむことになるでしょう。
今回はインコを叩いてしまったことの影響や、叩かないですむ接し方についてお話します。
叩かれたインコへの影響
インコは人間よりとても小さな動物です。
文長やセキセイインコのような小型インコはもちろん、オカメインコ、コザクラインコといった中型インコにとっても叩かれることは恐怖です。
考えてみてください。
自分の体より大きな存在(手)が勢いよく飛んできて叩かれるわけです。
恐怖以外のなにものでもありません。
飼い主からみたら、しつけのつもりだった、イライラしてつい、という程度かもしれません。
インコを叩くことは打ち所が悪ければ命を奪う行為であることを認識しましょう。
インコの身体的な影響
叩かれたインコは身体的に重大な影響を残すことがあります。
インコは飛ぶために体を軽量化しているため、ちょっとした衝撃で骨折することが多いです。
骨折することで飛ぶことができなくなり、治るまで飛べないストレスで別の病気になってしまうこともあります。
強く叩かれたことで内臓を損傷し亡くなってしまったという悲しい報告もあります。
インコは人間が思っている以上に外部からの衝撃に弱いです。
怪我をしなかったのは本当に運が良かったと思ってください。絶対に叩いてはいけません。
インコの精神的な影響
叩かれたインコは肉体的ダメージ以上に、精神的ダメージを背負うことになります。
大好きで信頼している飼い主に叩かれたショックから、人間不信になってしまうことも珍しくありません。
インコは記憶力がとても高い動物です。
人間にとって「たった一回叩いただけ」と思っていても、インコにとっては飼い主を大嫌いになるくらいショックな出来事になります。
そして一度失った信頼を取り戻すのには長い時間がかかります。
たった1回手をあげたことで失った信頼を取り戻すのに数ヶ月かかってしまうことも珍しくないのです。
インコを叩いてしまった影響
あーやばい飼ってるインコが噛みついてきて強めに叩いてしまった
— ひでさん(っょぃ) (@Luckyunkoman) 2018年5月11日
インコを叩いてしまったという事実は、飼い主さんの心にも大きな影響を及ぼします。
「なんということをしてしまったのだろう」「感情的になってしまった」と自分を責めて後悔します。
厳しい言い方ですが、インコに手を挙げてしまった事実はどんな理由があっても正当化されるべきではありません。
どんな理由であれ、弱い立場であるインコや動物に暴力を振るうことはあってはならないのです。
しかしながら、とっさに手をあげてしまった、カッとなって叩いてしまった、そしてものすごく後悔しているという飼い主さんも多くいます。
それでは、こういった後悔につながらないためにどういった対処が必要なのか考えていきましょう。
インコを叩かないようにするには(対処法)
- 気持ちの余裕がないときに放鳥しない
- インコに期待しすぎない
インコを叩かないようにするためにまず知ってほしいことはこの2つです。
この2つを守れればインコを叩くということは激減します。
それぞれ説明していきます。
気持ちの余裕がないときに放鳥しない
「時間がないから今のうちに放鳥しておこう」、「気分がのらないけど習慣だからスキンシップしなきゃ」。
インコのお世話が作業になっていたり、時間に追われて放鳥するようなことはありませんか。
こういった飼い主に気持ちの余裕がないときに限って、なかなかケージに戻ってくれなかったり、わがままをいったりするものです。
きっとインコも飼い主の不安定な精神状態を察しているのかもしれません。
飼い主の気持ちの余裕がないときに放鳥することは、感情的に声を荒げてしまったり、手をあげてしまうリスクが非常に高いのです。
放鳥するときは、愛鳥としっかり向き合えるときに行ってください。
インコに期待しすぎない
「うちの子はケージにすぐ戻ってくれる」「いたずらなんかしない」といったように、飼い主がインコに期待しすぎることで手を挙げてしまう結果につながることがあります。
インコを完璧にしつけることは難しく、トイレのしつけはできません。
犬や猫のように芸ができる種類も限られています。
名前を呼んだら返事をしてくれる、そばによってきてくれるだけで十分ではないでしょうか。
愛鳥にさまざまなことを求めすぎていないか、今一度見直してみましょう。
インコを叩いてしまった影響と対処法。罪悪感で苦しむ前に読んで下さい。まとめ
叩かれたインコは肉体的に大きな傷をおってしまうのはもちろん、精神的にも大きなダメージを負ってしまいます。
最悪の場合怪我や精神的ストレスが元で落鳥してしまうこともありえます。
そして、インコを叩いてしまったときは、イライラしている、普段なら許せる愛鳥のイタズラに感情的に怒ってしまうなど、飼い主さんの精神状態が不安定であったりすることが多いときです。
放鳥は飼い主さんの気持ちに余裕があるときに行うようにしましょう。
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