キバタンはオーストラリア原産の黄色い冠羽が特徴の愛嬌があって人に良くなつく優しい性格の大型オウムです。
知能が非常に高く、その美しさも相まって、昔から愛好家の多い鳥です。
しかし実際に飼育をするとなると、実は非常に難しく、悲しいことに飼育放棄も多い鳥だといわれています。
今回はキバタンの性格や知能、鳴き声、オスメスの見分け方、飼育に当たって必要なこと全般を解説します。
キバタンの価格、性格、知能
原産国 | オーストラリア |
寿命 | 40年~50年(飼育下では70年~) |
お迎え平均価格 | 350.000円~450.000円(上昇傾向) |
大きさ | 約47.0cm~50.0cm |
オーストラリアに広く分布する白色オウムの一種です。
世界でコンパニオンバードとして人気がありますが、オーストラリアでは穀物を荒らす害鳥としてしばしば駆除の対象になります(駆除には国の許可が必要)。
雛から育てると人によく懐き、一生を共にする相棒になってくれることは間違いありません。
しかし、雄たけびが非常に大きく、よほど防音設備がしっかりされた環境で無い限り、飼育は困難です。
また、白色オウム全般は、PBFDという羽毛疾患に感染しやすいことで知られています。
キバタンの性格
キバタンはフレンドリーで陽気、おおらかな気質をもっています。
人にベタ慣れしてくれる半面、寂しがりな一面を持っていますので、留守番が多い家庭には不向きです。
キバタンと多くの時間を共にすることができる、キバタン中心の生活になっても良い家庭に向いています。
キバタンの平均寿命
キバタンの平均寿命は40年~50年で、飼育下では70年以上といわれています。
非常に長命な鳥ですので、2世代にわたって飼育できるかをお迎え前に話し合ってください。
キバタンの知能
キバタンは非常に知能が高く、記憶力、観察力も抜群の鳥です。
キバタンをはじめ、大型オウムの知能と表現力は鳥の概念を覆すほどといわれています。
言葉を覚えるだけでなく、おしゃべりやダンスなど、飼い主が喜ぶことを自分の喜びにしてくれるところは、みていて飽きることはありません。
キバタンのオス・メスの見分け方
雌雄の判別が難しい種類が多いといわれている大型オウムの中でも、キバタンのオスメスの見分けは比較的容易です。
オスは黒目をしており、メスは赤~茶色の目をしています。
キバタンの飼い方
キバタンは力が強く、大型オウム専用ケージでも、数年使うと少しずつケージの痛みや曲がりがでてきます。
8~10年に1回はケージを新調するとお考え下さい。
ケージ内には止まり木、エサ入れ、水入れを用意しましょう。
ケージ内の移動スペースを多く必要とするので、止まり木は2本入れて飛び移れるくらいの奥行きと、おもちゃは2~3個に留めておきましょう。
放鳥は1日最低3回、各1時間以上が望ましいです。
家族との密接なコミュニケーションを求めますので、たくさん遊んであげてください。
やむを得ず留守番させたときは、帰宅した時にたくさん構ってあげましょう。
キバタンの餌
キバタンの主食のフードは大型オウム用の専用シードミックス、専用ペレットがオススメです。
知能が高い分、フードの好き嫌いがはっきりしているところがありますので、いろいろなペレットやフードを試してみてください。
同じ種類でも果物が好きな個体、シードが好きな個体様々です。
キバタンの鳴き声と防音対策
キバタンは朝と夕に雄叫びをする性質があり、基本的な鳴き声も非常に大きなインコです。
2車線道路を挟んだ家にも聞こえるくらい強烈なので、防音対策は必須です。
キバタンの価格,値段/性格/知能/鳴き声/餌/飼い方総まとめ
- キバタンはフレンドリーで人にべったりな反面、寂しがりな気質があります。
- 性別の見分けは比較的容易で、オスは黒目、メスは赤~茶色目をしています。
- 鳴き声が非常に大きく、防音対策を最低2つ以上しないと飼育は難しいでしょう。
キバタンの優しさと、人間くささは鳥であることを忘れるくらいです。
タイハクオウムやオオバタンといったほかの白色オウムと比べ寂しがりなところがあるので、キバタン中心の生活をずっと続けられる家庭向きです。
非常に長寿ですので、終生責任をもって飼育できるのかをよく検討してください。
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