2000年前半から続くペットブームの中で、犬や猫、小鳥と多くインコと猫を一緒に飼っている、または飼いたいと思っている人は意外と多いです。
本来はインコと鳥は天敵同士です。
同居には絶対に守らなければいけないルールがあり、一歩間違うと大変なことになります。
今回はインコと猫の同居・共存について解説します。
インコと猫の同居・共存は可能?
子猫とインコが仲良くじゃれあっている姿が動画やテレビなどで流れるととても癒されますよね。
「うちでもできないかな」「うちの子達も一緒に仲良くしてほしいな」と思ってしまうのは良く分かります。
しかし本来インコと猫は捕食される側と捕食する側の関係です。
一緒に飼えばいずれ仲良くできるものではありません。
仲良くできないほうの可能性が圧倒的に高いのです。
基本的に同じ部屋でケージ越しではない同居・共存は非常に危険であり、ほぼ不可能であること、共存できているケースは大変稀であることを知っておいてください。
インコと猫の同居がわずかながら可能なケース(棲み分け必須)
- 鳥が先住で子猫を迎える。
- 生まれたときから子猫にとって鳥がいる環境。
この条件下でも「猫の性格、性質によるものが大きい」ため、100%安全ではありません。
ほぼ同居はできないどころか、襲われる可能性が非常に高いです。
また、ある程度成長してから家にやってきた猫や野良猫、保護猫はすでにインコや小鳥を捕食対象として認識している可能性が非常に高いので同居は絶対にやめましょう。
インコと猫を同居・共存するためのルール(棲み分け必須)
- 廊下を隔てた別の部屋で飼育する。
- 小鳥がいる部屋には猫を入れない、入らせない(経験させない)。
- 放鳥中は家族に周知させる。
- 小鳥のいる部屋は2重ロックを設置する(猫は前足で開けることがある)。
これらの対策を徹底しても、事故は100%防げるわけではありません。
今日猫が小鳥に興味がなさそうにしていたり、仲良くしていても、明日も同じなのか保障はありません。
普段どんなに人の言う事をきくペットでも、いつ本能行動が優先されるかわかりません。
悪い意味で飼っているペットを過信しすぎないことが、異種飼育事故を防ぐ大きなポイントです。
インコと猫の同居・共存は可能?絶対に守るべきルールまとめ
- インコと猫は本来は非捕食者、捕食者の関係です。
- 両方を飼育する場合、飼育場所の完全な隔離が必要です。
- テレビなどで目にする鳥と猫の仲の良い光景は非常に稀なことです。
- いつ本能が優先されるかわかりません。過信しすぎないようにしましょう。
一見仲良しにみえたとしても、猫と鳥の本来の姿から考えるとありえない状況であることを念頭においてください。
普段からききわけがよく、おとなしい子で「うちの子は大丈夫」と思ってしまいがちです。
しかしどこで猫の狩猟本能が入ってしまうかわかりません。
インコにとっても天敵の姿がみえるだけで大きなストレスになってしまうでしょう。
同居をするなら飼育スペースをしっかり分ける必要があります。
それが一緒に飼いたいと考える飼い主の責任です。
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