スミレコンゴウインコは希少価値が高く、世界一高価なオウムとして有名です。
濃い美しい青色とくっきりした顔立ち、人なれしやすいフレンドリーな性格がとても魅力です。
今回はスミレコンゴウインコの飼い方/性格/特徴/価格/寿命について紹介します。
特徴・値段・寿命
原産国 | ブラジル固有種 |
寿命 | 50年~60年 |
お迎え平均価格 | 600万円~900万円 |
大きさ | 約90.0cm~100.0cm |
別名ヒヤシンスマコウとも呼ばれる、ブラジルに生息する大型インコで大きな頭部が特徴です。
近年、乱獲や食用、開発による生息地域の減少で急激に野生個体数が減ってしまいました。
野生個体は数千羽しかおらず、非常に高額な鳥です。
ブラジルでは法的に保護対象とされています。
日本国内で流通しているスミレコンゴウインコは繁殖された個体になります。
しかしながら、繁殖が難しく、希少価値のある鳥なのは変わりません。
性格
スミレコンゴウインコはその大きな嘴と爪とは対照的に、とても穏やかで優しいと評される性格の子が多いです。
急な環境の変化は精神的なストレスになりやすい繊細な面もあります。
一緒にアクティブな活動をするよりは、穏やかに毎日をインコと過ごしたい、という人に向いているでしょう。
入手方法
スミレコンゴウインコは、入手できる機会が非常に少なく、価格も高価です。
インコやオウムの専門店で予約しても数ヶ月~1、2年は待つかもしれません。
本当にほしい場合は年単位の待ちも覚悟して専門店に予約をしましょう。
高価な鳥なので、手付金/予約金などが発生するのも視野に入れた資金計画が無難です。
イメージとしては、スミレコンゴウインコの購入は、鳥を買うというより、車を買う感覚に近いでしょう。
※スミレコンゴウインコをはじめ、高額な鳥は他にもいます。
飼育のポイント
スミレコンゴウインコは大型鳥で、飼育している人が少ないことから、まだ知られていないことも多い鳥です。
見た目は美しく、かわいらしい鳥ですが、大型鳥であることを踏まえた飼育が必要です。
ケージは大型インコ専用のケージかオーダーメイドしたものを用意しましょう。
・噛む力の問題
・餌の成分の問題
これらを解説していきます。
鳴き声の問題
スミレコンゴウインコの鳴き声は騒音といってもおかしくない大きな声量を持っています。
大型インコの鳴きと比べても、スミレコンゴウインコの鳴き声は大きく、家中にというより、地域中に響き渡るといって良いほどの声です。
防音対策をしっかりしても住宅密集地での飼育はおすすめしません。
この動画の音量を最大にしてヘッドホンできいたくらいの音量でもまだ足りないでしょう。
噛む力の問題
スミレコンゴウインコをはじめとする大型鳥の噛む力はとても強く、本気で噛むと人の手は骨折してしまうでしょう。
知能が高いため噛むことで要求が通る、嫌なこと(爪切りなど)がなくなったと学習するのも早く、噛み癖につながることが多いです。
小さなころから甘噛みをさせないようしつけていきましょう。
噛み癖のしつけ方法についてはこちらを参考にしてみてください。
餌の成分の問題
コンゴウの中でもスミレコンゴウインコは特に脂肪、ビタミンDとBを必要とします。
基本的に植物性のフードを好みます。
動物性たんぱく質として、調理済みのエビや肉を与えているという話もありますが、詳しい食事に関しては入手したショップやブリーダーさんが推奨するフードを元にしたほうが良いでしょう。
市販されているコンゴウ用のフードだけでは栄養が足りないようです。
コンゴウ用のフード+オリジナルフード+副食という感覚で捉えてください。
まとめ
- スミレコンゴウインコは数が全国的に非常に少なく、世界一高価なインコです。
- 入手には年単位かかる場合もあります。
- 声量も大きく、餌も工夫が必要で初心者には向かない鳥です。
スミレコンゴウインコは入手難易度、お迎え価格など、他の大型鳥の中でも群を抜いてハードルが高い多くの愛鳥家の憧れのインコといえます。
数百万単位の値段なので、基本的には動物園などが購入することが多く、個人で飼育している人はまだまだ少なく、謎の多い魅惑のインコです。
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