コキンメフクロウの雛の飼育方法とポイントについて。
猛禽類のコキンメフクロウの雛の飼育は、小鳥やインコの雛とは似ているようで全く違います。
餌の種類や量、回数など、雛の飼育で抑えておきたい3つのポイントを解説します。
コキンメフクロウの雛の育て方
コキンメフクロウに限らず、フクロウの飼育にはまず「餌と餌の与え方が他の鳥やインコとは全く違う」ということを抑えておく必要があります。
基本的に生肉を主食とし、ヒヨコ、ウズラ、ネズミを解体して与える必要があります。
特に雛は新陳代謝が激しいため、餌をこまめに与え続ける必要があります。
コキンメフクロウに与える餌の種類、量、回数
コキンメフクロウの雛の餌は冷凍ヒヨコ、冷凍ウズラ、冷凍ネズミ、副食に昆虫と、成鳥とほぼ同じです。
野生下では鳥類をあまり捕食しないので、できれば冷凍マウスと昆虫が良いでしょう。
これらを解体、細かくちぎって与えます。
ポイントは全身丸ごとを与えることです。
肉だけ、骨だけといった与え方をすると栄養が偏ってしまいます。
ヒヨコやマウスを解体するのは最初は抵抗があると思いますが、フクロウを飼育する以上は慣れなければなりません。
フクロウの雛は新陳代謝が高いため、餌の量と回数はこまめに与える(3~4回)必要があります。
具体的な量、回数は個体差によるものが大きいので、お迎えしたショップ、ブリーダーさんに確認しておきましょう。
小さい個体ほど量が多い傾向です。
餌を与えるときはピンセットで
餌を与えるときは小型のピンセットを使い、目の前で動かして与えましょう。
通常のインコや鳥のように、手で与えようとすると、間違えて手に噛み付いて怪我をしてしまう恐れがあります。
手に噛み付く癖をつけないようにするためにも、必ずピンセットを使って与えましょう。
かまい過ぎないこと
雛にとって眠ること、休むことは体つくりにとても重要です。
ついついたくさん遊んでしまいますが、遊び過ぎると体調を崩してしまいます。
餌を与えるついでに遊んであげる程度でも懐いてくれますので、しっかり眠らせてあげましょう。
少しでもいつもと違う、違和感があると感じたら、様子見をせずに病院に連れて行きましょう。
check!●フクロウの元気がない、食欲不振の原因と対処法
コキンメフクロウを飼う前の心構え
・寿命は25年前後です。その間旅行などが制限されます。フクロウ中心の生活ができますか?
・餌の解体や準備など1回の餌やりにも手間がかかります。
・定期的な掃除ができますか?
・病気や怪我をしたとき、適切な治療を受けさせてあげられますか?
・飼育に家族全員の同意と理解を得られましたか?
フクロウに限らず、動物の飼育は「かわいい」、「飼ってみたい」だけでは長続きしません。
毎日掃除をしないとケージはあっという間に汚れますし、餌代もかかります。
病気をしたら治療代もたくさんかかります。
お迎えしてから虹の橋を渡るまで、フクロウ中心の生活をしてもいい、資金を惜しまないという人だけ飼ってください。
そのほか、フクロウをはじめとする猛禽類を飼育するに当たっての疑問点をこちらで解説しています。
あわせて読みたい猛禽類を飼う人の疑問、注意点まとめ【初心者向け】
コキンメフクロウの雛の飼育方法と抑えておきたい3つのポイントまとめ
- コキンメフクロウは小さくても猛禽類であることを念頭に入れておきましょう。
- 餌はヒヨコ、ウズラ、ネズミ、昆虫など。丸ごと与えて栄養バランスを整えましょう。
- 遊び過ぎると体調を崩してしまいます。休ませる時間を作りましょう。
丈夫で健康なコキンメフクロウに育てるためには、雛の時期の食生活や接し方がとても重要になります。
雛の時期の栄養管理が今後の健康面を左右するので、良質のものを惜しまず与えましょう。
しっかり身についているか、羽根や様子がおかしくないかも常にチェックするようにしてください。
コメント