フクロウの中でも比較的大型で迫力満点のワシミミズク。
大型猛禽類なので手間と労力、資金は非常にかかりますが、丈夫で懐きやすいのでおすすめです。
しかし、猛禽類ですので、しっかりとした準備と知識が必須になります。
今回はワシミミズクの飼育/飼い方と値段、性格、特徴、寿命について解説します。
ワシミミズクの性格、特徴、寿命、値段
原産国 | 極地圏と熱帯を除くユーラシア大陸 |
寿命 | 15年~20年 |
お迎え平均価格 | 250.000円~300.000円(上昇傾向) |
大きさ | 約70.0cm~75.0cm |
耳のような羽が生えているフクロウの一種です。
体色は褐色で全体に不規則な縞や斑があります。
羽色は赤みがかったクリーム色で、くちばしは黒く、足の指まで羽毛があるのが特徴です。
また、大型猛禽類なのでペットショップなどに入荷することはほとんどなく、フクロウ専門店などからの入手が主になります。
ワシミミズクの性格
ワシミミズクは個体差による性格差が大きく、一概には言えません。
好奇心が強く、雛から飼育すると人に良くなつきやすいあかるい性格をしているのが多いです。
よく言われる性格として、
・家族以外には人見知り。
・ちょっと神経質、怖がり。
が挙げられます。
性格は完全に個体差、飼育環境によって決定されます。
野生味が強いため、こまめに遊んであげることが必要です。
スキンシップが少なすぎると人と距離を置くようになりますので毎日遊んであげましょう。
ワシミミズクの飼い方
猛禽類の飼育は、環境面、資金面、時間面で多くの手間が必要です。
ペットとして一般的に普及している鳥ではありません。
飼育前に勉強、飼育してからもずっと勉強し続けていくことが必要です。
それでもマニュアルどおりに育つ、懐いてくれることは多くはないと心得ましょう。
鳥優先の生活を家族で続けられるか、かかる費用や手間を終生惜しまずできるか、思ったより懐かなくても愛情を持って接することができるかが重要です。
・餌
・飼育環境(ケージなど)
・日光浴
・足回りを綺麗にする
これらが特に飼育する上で重要です。
順番に解説していきます。
餌
ワシミミズクの主食は専門店で購入できる冷凍マウスや冷凍ヒヨコなどを刻んで目の前で動かして与えましょう。
副食にコオロギなどの昆虫を与えると良いでしょう、これもショップで購入が可能です。
丸ごと与えないと栄養が偏ってしまうので、肉、骨、内臓、すべてを与えるようにしましょう。
与えるときはピンセットで与えるようにしましょう。
手で与えると、手を餌と勘違いして噛みつくことがあります。
飼育環境(ケージなど)
ワシミミズクは大型なので、一般に売られているようなケージでは小さい場合がほとんどです。
ケージを自作するか、オーダーメイドで製作してもらう人が多いです。
飛ぶことで体調を維持しているため、広大な飼育環境が必要で、ケージに入れっぱなしの飼育はまずできません。
できれば屋外にネットを張って飛ぶスペースを作るのがお勧めです。
日光浴も兼ねられます。
日光浴
鳥類、猛禽類は本来人間より高い位置で生活しており、紫外線をたくさん浴びます。
日光浴は必要不可欠で、可能な限りしたほうが良いでしょう。
直射日光には十分気をつけ、影のある環境で日光浴をさせましょう。
足回りを綺麗にする
猛禽類の生命線は足といっても過言ではありません。
足はこまめに洗って清潔に保ちましょう。
足の汚れ、怪我は体調を崩す元です。
止まり木が汚れていないか、足環がきつくなっていないかも定期的にチェックしてください。
ワシミミズクの飼育に向いている人
- 猛禽類であることを理解し適切な飼育環境と食餌にお金をかけられる人。
- スキンシップをこまめにとれる人。
- お迎え後の生活をワシミミズク優先にできる人
ワシミミズクの飼育には膨大な飼育費用、本種に対しての勉強が必要不可欠です。
中途半端な気持ちやその場の勢いでは絶対に飼育し続けることはできません。
「ブームだから」「可愛いから」だけで飼育できる動物ではありません。
飼育スペースも一部屋丸々フクロウのために提供でき、防音対策もしっかりしなければいけません。
猛禽類の特性を勉強・理解し、お迎え後もワシミミズク主体の生活ができる人に飼ってほしい鳥です。
ワシミミズクの飼育/飼い方と値段、性格、特徴、寿命について。まとめ
- ワシミミズクは大型の猛禽類で、雛から育てると人に慣れます。
- 食生活や飼育環境を完全にワシミミズクにあわせる覚悟が必要です。
- 餌の与え方、日光浴、足回りを清潔にすることなど、ひとつひとつをきちんと守ることが長生きさせるポイントです。
ワシミミズクはしぐさがかわいらしく雛から育てるとよく懐くといわれるフクロウです。
しかし入手は専門店経由がほとんどと難しく、飼育には大変な費用と手間がかかります。
鳥飼育を全くしたことのない初心者には猛禽類は不向きです(長期間の勉強か、ショップに通い詰めて学ぶ姿勢が必要)。
それらの手間や費用を惜しまず、フクロウ優先に愛情をかけられる人に飼育していただきたいです。
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