ボタンインコがいつもより元気がない、膨らんでうずくまっている、呼吸が苦しそう…そういう時は非常事態です。
様子見を見ても決して自然回復することはありませんので、必ず対処をしなければいけません。
今回はボタンインコが元気がない、膨らむ、呼吸が荒いときの対処法を解説していきます。
当てはまるものがないかチェックしてみてください。
ボタンインコが元気がないときの対処法
ボタンインコがいつもより元気がない、膨らんでいる時はまず保温しましょう。
インコは保温することで、免疫力を高め、少々の不調なら改善されることがあります。
しかし、呼吸が荒い、尾を動かして苦しそうに息をしている場合は重症化している場合があります。
保温しながら速やかに動物病院へ連れて行きましょう。
ボタンインコが元気がない、膨らんでいる原因
ボタンインコが元気がないとき、何かしら体調が悪い時には何らかの原因が隠れています。
多くの原因は下記のようなものが考えられます。
- ストレスがたまっている。
- 羽根の生えかわり(換羽)
- 卵詰まりになっている。
- その他の原因。
ストレスがたまっている。
ボタンインコは留守番が上手でストレスには比較的強いといわれる鳥です。
しかし、手乗りで人によくなれた個体は、人が構ってくれないことに強いストレスを感じるようになります。
ストレスがたまると、元気がなくなる、食欲が低下する、下痢を起こすといった症状があらわれます。
重症化すると自分の羽根をむしったりすることで、寂しさを紛らわそうとします。
これを「毛引き」といい、流血するまで皮膚をかじるようになってしまいます。
check!オウム、インコの毛引き症の原因、治療と対策を考える羽根の生えかわり(換羽)
鳥には年に数回、季節に応じて羽根が生え変わる時期があります。
羽根が生えかわることを「換羽」といい、換羽の時期や期間は鳥の種類によってことなります。
換羽は全身の羽が生えかわるため、とてもエネルギーを使います。
そのため、換羽中のインコはイライラしたり、疲れやすくなり、食欲が低下します。
元気がなくなったりするのはそのためです。
換羽の時期は放鳥を控え、栄養価の高い青菜・ビタミンサプリなどをいつもより多めに与え、保温して穏やかに過ごさせましょう。
check!インコの換羽時期の注意点。元気がない、食欲がないときの対策。卵詰まり
「卵詰まり」とは、卵が体内で詰まってしまったメス特有の病気です。
メスはオスがいなくても卵を産むため、一羽で飼育していても発症する可能性があります。
下腹部が膨らんでいる、おしりから卵がでているのに出てこない、元気が急に無くなったというものが主な症状です。
下腹部にふくらみができた、元気が急になくなった、おしりから何か出ている、卵が体からみえてるのに出てこないというのが主な症状です。
check!インコの卵詰まりの症状と処置、予防方法まとめ 放置は危険!鳥は卵を出す穴と、フンなどの排泄物を出す穴が同じです。
そのため、卵が詰まっていると、フンができないため、放置すると半日で命の危険になります。
卵詰まりだと感じたら、様子見を絶対にせず、すぐに病院へ連れて行ってください!
その他
目を閉じて苦しそうに呼吸をしている、餌を全く食べていない、フンがいつもより水っぽい、クシャミをしたり鼻水がでている、嘔吐しているといった症状がある場合は、様子見や先送りをせず、すぐにかかりつけの獣医さんに連絡しましょう。
基本的にインコの不調は様子見、自然回復でよくなることはありません。
ボタンインコが元気がない、膨らむ、呼吸が荒いときの対処法まとめ
- ボタンインコの元気がないと感じた時は、まず保温をしましょう。
- ストレスがたまると体調を崩しやすく、悪化すると「毛引き」などを発症することがあります。
- 羽根が生えかわる「換羽」は体力をとても使うため、精神的にもイライラしたり、元気がなくなったりします。
- 卵詰まりは放置すると落鳥の危険がある恐ろしい病気です。
- 愛鳥の様子がいつもと違う場合は様子見をせずに病院へ!
ボタンインコは病気や気候の変化に比較的強く、丈夫な鳥ですが、一度体調を崩すと立て直すのが難しい面があります。
いつもと餌の食いがおかしい、寝ている時間が増えた、いつもと様子が違うのを感じたらすぐに病院に連れて行きましょう。
普段のお世話をしているあなたの違和感が、愛鳥を救います。
※ボタンインコの基本的な飼育方法はこちらで解説しています。
check!ボタンインコの飼育方法・飼い方/性格/寿命/値段/特徴まとめ
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