幼いヒナが餌を求めるしぐさは、たまらなくかわいいもの。
挿し餌の期間はあっという間に終わり、一人餌へ切り替わります。
しかし、種類や固体によって、切り替わりに時間がかかる子も。
体調を崩さず、安全・スムーズに挿し餌から一人餌へ切り替える方法をまとめてみました。
一人餌に切り替わらないとどうなる?
いつまでも挿し餌を与えていると実は様々な問題が生じます。
水分の多い挿し餌を与え続けることによって、食物を一時溜める「そのう」という器官にカビなどが付着しそのう炎などの病気の原因になる恐れがあります。
かといって、あまりに早く切り上げると自分で栄養を補充できず弱ってしまいます。
理想は少しずつ、自分で食べる割合を多くしていく形です。
一人餌への切り替え方法
※あくまで一例です。愛鳥の様子や食い付きをみて加減してください。
体重を測る習慣を
挿し餌を朝と夜、必要であれば昼に少しあげます。
体重を挿し餌の前後に測っておくと、食べているかがより容易に判断できます。
そしてヒナがいるケージに殻つきの餌を撒いておきます。
これにより、少しずつ足元の餌に興味を向けていきます。
餌をつつくようになったら前進です。
体重の推移をみて、無理なく切り替えていく
夜、挿し餌をあげる前に体重を測り、体重が減っていれば撒き餌を食べていないと判断し挿し餌の回数、量を加減します。
撒き餌の殻の量でも判断できますが、確実に食べているかは判断できないので体重測定で判断するほうが確実です。
体重が変わらないor増えている場合は撒き餌を食べていると判断できますので1回の挿し餌の量を少し減らします。
これを繰り返し、最終的に挿し餌を朝だけ(夜だけ)から最終的に無し(完全切り替え)にもって行きます。
切り替わる時間ですが、個体差によるものが大きく数日で切り替わる子もいれば、数ヶ月かかる子もいます。
大事なのは、あまりマニュアルに固執せず、愛鳥の様子をみてじっくりやっていくことです。
鳥種別の平均体重
下記に種類別の体重をあげておきます。
骨格や体格でもかわります。
愛鳥の普段の体重、体格を記録しておきましょう。
通常の体重がわからなければ、太り気味か痩せてきているのか判別がつきません。
文鳥:20~25g前後
セキセイインコ:30~35g前後
ボタンインコ:40~45g前後
コザクラインコ:45~50g前後
オカメインコ:80~100g前後
ヨウム:380~450g前後
小柄な骨格の子は、この平均体重を下回っても問題ありませんが、1日で体重の1割以上減ったときは緊急事態!
すぐにかかりつけの病院に行きましょう!
他、インコの種類別の切り替えタイミングについてはこちらもご覧ください。
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インコの挿し餌の切り替え、卒業方法まとめ
- 挿し餌をあまり長く続けると病気の原因になります。
- 体重を量る習慣をつけ、特に減少時はすぐに病院につれていきましょう。
- 急な体重の減少の目安は、体重の1割以上の減少です。
一人餌への切り替えの難易度は、個体によって様々です。
すぐに切り替わる、ドライな子もいればなかなか切り替わらない、甘えん坊もいます。
甘えん坊さんはオカメインコ、ドライなタイプは文鳥によくみられます。
大事なのは愛鳥の様子、調子をみて、無理なくやっていくことです。
一度切り替わったら挿し餌時代は終了です。
二度と戻らない挿し餌時代、一日一日かみ締めるのも思い出です。
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