文鳥の雛をお迎えし、毎日挿し餌をはじめとするお世話を苦労しながらも楽しんでいることと思います。
文鳥の雛の挿し餌はいつまで?どれくらいの期間するの?という疑問が生じると思います。
また、突然挿し餌を食べなくなってしまったとき、あわてなくてもいいように対策をしておきましょう。
今回は文鳥の挿し餌の期間と、挿し餌を食べない、もしくは食べなくなった時の原因と対策を解説します。
文鳥の挿し餌の期間
文鳥をはじめとするフィンチの仲間の小鳥の挿し餌の切り替えの目安は見て大体把握することが可能です。
くちばしの両脇にある黄色い部分(パッキン)が無くなる頃が挿し餌切り替えの目安です。
野生のフィンチ類の親は、雛の口のパッキンと口の中の赤い部分をみて、餌を与えたくなるとも言われています。
ショップで売られている文鳥の雛は生後2週間くらいの個体が多く、パッキンが無くなるまでさらに約2週間ほどかかります。
したがって生後1ヶ月くらいまでが挿し餌期間と考えて良いでしょう。
厳密にはパッキンが無くなったから、生後1ヵ月を過ぎたからと挿し餌を切り替える必要はありません。
雛が欲しがればまだ与えても構いませんし、1ヶ月より早く一人餌になる場合もあります。
個体差によるところが大きいので、愛鳥の様子や体重の推移をみて切り替えていきましょう。
文鳥の雛が挿し餌を食べなくなる理由
ショップでは食欲旺盛だった雛がお迎えして家に連れて帰ってきたとたん食べなくなった、という話は珍しいことではありません。
文鳥の雛が挿し餌を食べなくなったとき、以下のことが考えられます。
- 新しい環境に慣れていない。
- 挿し餌、器具、与え方が変わった。
- 挿し餌が冷たい。
- 体調を崩している。
文鳥の雛は空腹状態が半日以上続くと衰弱し、命に関わります。
そのため、早急に食べない原因を見つけ出し、対策をしなければいけません。
挿し餌を食べない、なおかつ自分で食べていない状態が4時間以上続いた(睡眠時間除く)場合は病院に連れて行きましょう。
文鳥の雛が挿し餌を食べない/食べなくなった時の対策
- 引渡し時にショップで挿し餌をもらう。
- 挿し餌の与え方や回数をショップと同じにする。
- 挿し餌はあたためながら与える。
- 薄めて温めたポカリを与える。
これらをきちんと行うことで、挿し餌を食べなくなった時の対策や予防策にすることができます。
順に解説していきます。
引渡し時にショップで挿し餌をもらう。
ショップから連れてきたばかりの文鳥は環境の変化に戸惑い、一時的に食欲を無くす事があります。
この場合は数時間~半日程度でもとに戻ることが大半なので心配する必要はありません。
空腹時間を少しでも減らすために、ショップから連れて帰る前に、お店の人に挿し餌をしてもらいましょう。
挿し餌の与え方や回数をショップと同じにする。
ショップで使っている挿し餌と器具を教えてもらい、同じように与えるようにしましょう。
文鳥はスプーンから食べるのがあまり上手ではないので、「育ての親」という挿し餌器具を使うのが一般的です。
挿し餌はあたためながら与える。
挿し餌は常に人肌にした状態で与えましょう。
冷えた挿し餌は食いつきが悪くなります。
与えている途中で冷えてきたら、そのたびに少量のぬるま湯を追加するなどして温めてあげてください。
雛のときの挿し餌の質、量、栄養が大きくなってからの体質や体格に影響します。
挿し餌は欲しがるだけ与えて、ゆっくり休ませてあげましょう(遊び過ぎると体力を消耗し、食欲低下などを招きます)。
薄めて温めたポカリを与える。
雛は体を作り、羽根を作るのに多くのエネルギーを消耗します。
このエネルギーを使う分だけの栄養をとれないとあっという間に弱ってしまいます。
全く食べない、体重が減ってきた時は応急処置として薄めて人肌に温めたポカリを少量口元にたらしてブドウ糖を補給しましょう。
そしてすぐに病院に連れて行ってください。
文鳥の挿し餌はいつまで?期間と食べない/食べなくなった時の対策まとめ
- 挿し餌や与え方、温度が今までと違うと食べなくなります。
- お迎えした日は触りすぎず、覗きすぎず、そっと休ませてあげてください。
文鳥は順応性が高いタイプが多いので、環境の変化に動じることは少ない傾向にあります。
環境が変わっても、ほどなく受け入れ、飼い主さんに甘えてくるようになるでしょう。
挿し餌の切り替わりも上手なので、いつの間にか切り替わっていたということが多いようです。
食欲が明らかに落ちた、体重が減った時は至急病院に連れて行きましょう。
長いようで短い挿し餌期間、大変ですが楽しんでください。
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