コザクラインコは一人の飼い主に対し強い愛情を示す習性がある、「ラブバード」といわれる鳥です。
そのため、雛から手乗りにするととても懐きますが、既に他の鳥や特定の人に懐いていると、なかなか懐きにくい面があります。
今回は、手乗り崩れのコザクラインコにも有効な手乗りの方法を解説します。
コザクラインコを手乗りにするポイント
コザクラインコのように、特定の人にとても懐く鳥は、家族全員に懐きにくい傾向にあります。
- 結果を急ぎ過ぎない。
- インコが懐いている人に「イヤナコト」をやってもらう。
特定の人に懐いているのをやわらげたい、できるだけ家族全員に懐いてほしい時に、これらのポイントをおさえてみましょう。
結果を急ぎ過ぎない
インコは一度覚えるとなかなか忘れない高い知能を持ちますが、理解するまでに時間がかかる子が多いのを知っておきましょう。
特にコザクラインコは自分に興味がないことや、毎日習慣づいて教えられることでないとなかなか覚えません。
そのため、慣らし訓練は数ヶ月かかって普通くらいの気持ちでゆったり構えてあげてください。
数日ではまず結果はでません。
飼い主さんの「早く覚えてほしい!」「早く慣れてほしい!」という焦りはインコに伝わります。
ゆっくり毎日やっていきましょう。
インコが懐いている人に「イヤナコト」をやってもらう
毎日のお世話の中で、「インコを放鳥からケージに戻す」「インコの爪を切る、羽根を切る」といった、インコにとって「イヤナコト」を、インコが一番懐いている人にやってもらいましょう。
同時に、インコに懐いてほしい人に「おやつをあげる」「遊んであげる」といったインコが「好きなこと」をするようにしましょう。
これによって、インコは「好きなことをやってくれる=信用できる」と徐々に判断し、少しずつ懐いてくれるようになります。
一番懐いている人が、嫌われない程度に、10回に1~2回は「好きなこと」もやっておきましょう。
この方法でインコのお気に入りの人の順番がかわったり、懐く人が増えたりとかなり効果が見込めます。
手乗り崩れのコザクラインコの慣らし方
昔は手乗りインコだったのに、今では、たまに手に乗る、手に乗っても触ろうとすると逃げてしまうという、中途半端な手乗り状態を「手乗り崩れ」と呼びます。
主な原因は放鳥が減った、遊ぶ時間が減ったことによる「コミュニケーション不足」と、他のインコ(仲間)がいることで、人より鳥に懐いてしまったケースがほとんどです。
それぞれの対処法は以下のとおりです。
人とのコミュニケーション不足の場合
手に乗る機会が減ったため、人とのコミュニケーション不足になり、人との距離が開いてしまっています。
あわてて手乗りにもどそうとしてはいけません。
放鳥して偶然手に乗った、肩に乗ったところで声をかけてオヤツを手からあげるようにしましょう。
決して無理やり手に乗せようとしてはいけません。
人の声かけに慣らしていき、頬や頭を優しく撫でながら少しずつスキンシップを増やしていきましょう。
手乗り崩れから手乗りに戻るまでは毎日10分くらいずつ進めても早くて数週間~数ヶ月はかかると思ってください。
焦らずじっくりやっていくことが大切です。
人よりインコに懐いて、手乗り崩れになっている場合
放鳥時や同じケージで仲間と過ごす時間のほうが人と過ごす時間より長いために鳥同士仲良くなってしまっています。
まず鳥同士接触する時間を減らしたり、ケージとケージの間にダンボールなどで仕切りを作るなどして、鳥同士が一緒にいる時間を減らすようにしましょう。
同じケージで飼育して仲良くなっている場合は、ケージを分ける必要があります。
放鳥も別々にして、放鳥中は飼い主と遊ぶ時間を作るようにしましょう。
こうして「人と一緒にいる時間を多くする」ことで、少しずつ人に興味をもたせ、慣れてもらうようにしましょう。
check!コザクラインコをなつかせる方法。成鳥でもベタ慣れにするコツ3点!コザクラインコを手乗りにするには。手乗り崩れの訓練方法。まとめ
- 手乗り崩れの原因はコミュニケーション不足や鳥同士仲良くなってしまったことによるもの。
- 飼い主とのコミュニケーションを増やし、懐いている人に「イヤナコト」を担当してもらうことで、好きな人の幅を広げていきましょう。
コザクラインコは特定の人に強い愛着と愛情を示すことで有名なインコです。
そのため、一度手乗り崩れになったり、人への興味が薄れると、なかなか元のように懐かせるのは難しいです。
日ごろから放鳥、スキンシップをしっかりとっておけば、崩れることはあまりありません。
お世話も家族全員で行い、特定の人が懐くことがないようにしていきましょう。
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