生涯に2回の反抗期があるといわれる大型鳥・ヨウム。
非常に高い知能から反抗期を持ち、その期間のヨウムは慣れていた家族にもやや攻撃的になります。
反抗期が訪れた時、どういった対処をすればよいのでしょうか。
今回はヨウムの反抗期の時期と、反抗期を迎えたヨウムの特徴や対処法を解説します。
反抗期の時期
ヨウムの反抗期の時期は生涯に主に2回あります。
1回目の反抗期は雛からおとなになる1歳半~2歳、2回目の反抗期は精神的におとなに成熟する7歳~9歳ごろと言われています。
2回目の反抗期については時期がまちまちで、5歳すぎの場合もあれば、10歳を超えてから迎える場合もあります。
ヨウムはおとなになるまでに時間がかかり、性格が固定される7~8歳くらいまではほんの子供です。
10歳くらいまでの間は反抗期が訪れることを念頭に接していく必要があります。
反抗期の期間
反抗期の期間は鳥によってまちまちですが、1ヶ月から数ヶ月かかる場合が多いと報告されています。
短いから良い、長いから悪いということはありません。
反抗期の期間は完全に個体差です。
反抗期の特徴
ヨウムの反抗期にみられる主な特徴は以下のとおりです。
- 攻撃性が現れ、噛みつくことが多くなる、噛む強さが強くなる。
- ケージに戻るのを嫌がる、言う事をきかなくなる。
- 前触れなく怒り出す。
この時期は別の鳥になったかのように暴れたり、噛みついたりするようになります。
「手放したい」「飼って後悔した」という飼い主さんも出てくるほどです。
ですが、反抗期をこえれば、精神的にぐんと成長し、より深い結びつきをもつパートナーになってくれますので、反抗期が収まるまで、根気よく接していくのが大切です。
反抗期の対処法
反抗期のヨウムを接するのは「噛まれたらどうしよう」「痛い、怖い」という気持ちになって触りたくなくなるでしょう。
反抗期にほとんど相手をしないと、反抗期が終わった後、ヨウムは飼い主さんと距離をおくようになってしまいます。
・ケージに閉じ込めっぱなしにしない。
・噛まれる状況を作らないように触り方を工夫する。
・生理現象であることを理解する。
反抗期は永遠ではありません、必ず終わります。
過度に恐れずにいつもどおりの接し方を心がけてください。
ヨウム自身もイライラして辛いのです。わかってあげてください。
ケージに閉じ込めっぱなしにしない
噛まれるのが怖いからと、ケージに入れっぱなしにするのはやめましょう。
放鳥時間を減らすのは噛まれる状況を作らないためには必要ですが、まったく放鳥をしないということは大きなストレスになってしまいます。
ケージの掃除や食事の時間に10分ほど放すくらいにしましょう。
噛まれる状況を作らないように触り方を工夫する。
反抗期であっても、そうでなくてもいつもどおりに振舞うようにしましょう。
鳥は人間が恐れながら触ろうとするのを敏感に察します。
それが鳥に噛む欲求を与える原因になりかねません。
いつもと変わらず接すること、撫で方や触り方を変えて噛まれる状況を作らないように工夫しましょう。
生理現象であることを理解する。
反抗期は生理現象です。
叱っても効果は薄く、とめることはできません。
反抗期に叱り過ぎると飼い主にとって不信感を与えるだけになります。
本当に強い噛みのときだけ短く一瞬で叱り、それ以外は黙ってケージに戻すなどで対処しましょう。
反抗期は鳥自身ではどうしようもない生理現象であることを受け止めてあげましょう。
まとめ
- ヨウムは生涯で2回の反抗期を迎えます。
- 1回目は大人の羽に生え変わる1歳半~2歳、2回目は10歳前後が多いです。
- 反抗期は攻撃性が高まりますが、生理現象と理解し、工夫して接するようにしましょう。
ヨウムの反抗期は別の鳥のように噛みつくようになります。
実際に反抗期を迎えて非常に手をやきました。たくさん噛まれてしまいました。
しかし反抗期を終えると元の優しい子に戻ってくれて、より密接な関係になれている気がします。
反抗期は本当に大変ですが、うまく乗り越えてほしいと思います。
コメント
[…] https://avianmedicine.jp/2017/05/23/2514 […]