家で生まれたオカメインコの雛の育ちが悪い、親が抱卵拒否、子育てを放棄してしまった、そういった理由で人工飼育に切り替える人もいると思います。
孵化直後から数日の雛は非常に弱く、手に乗せるときも細心の注意が必要です。
今回はオカメインコの孵化直後の雛の育て方について解説します。
孵化直後の雛の飼育は難しい!
孵化数日までのオカメインコの雛は非常に弱く、初心者が育てるには入念な前準備と家族全員でお世話する気持ちがないと難しいです。
育ててみたいからと、興味本位で親から引き離すことは絶対にやめましょう。
親が育児をしている時は、親に子育てを任せてください。
子育て中は巣箱を覗きすぎたりしないようにしましょう。
手乗りにしたい場合は、孵化して2週間くらいたったころから巣箱から出して(巣上げする)挿し餌で育てるとうまくいきます。
孵化直後から数日の雛の育て方
- 生後1ヵ月までは絶対に家を留守にしない。
- 手で触る前に行うこと。
- 餌を与える時のコツ
孵化したばかりのオカメインコの雛の扱いは、慎重に慎重を重ねなければいけません。
今回挙げたこれらの点を守って育てていきましょう。
生後1ヵ月までは絶対に家を留守にしない。
孵化から生後1ヵ月までは、絶対に家を留守にしないようにしてください。
たとえ1~2時間でも雛にとっては空腹は成長に大きな悪影響を及ぼします。
この時期はどんどん餌を食べるので、半日空腹状態が続くと最悪落鳥してしまいます。
そのため、常に家に世話ができる家族がいる状態を維持することが大切です。
鳥の雛は生後5日までの栄養状態で体格や体質が決まるとも言われていますので、しっかり餌をあたえ、保温してあげてください。
手で触る前に行うこと。
雛を触る前は手を洗い、人肌以上に温めておきましょう。
インコは基礎体温が人間より高く、手の上に乗せているだけでインコは体温を奪われていきます。
特に、生後20日までの雛は羽毛が揃っておらず、皮膚からダイレクトに体温を失ってしまいます。
極力手に乗せる時は控え、挿し餌時など、手にのせる時はしっかり手をあたためるようにしてください。
餌を与える時のコツ
餌を与える前に、親鳥の羽根などで背中や頭を刺激すると、餌をもらえる合図と気づき、口をあけて「チチチ」とねだるようになります。
餌はオカメインコの雛用のパウダーフードをサラサラによく流れる濃度と人肌で作りましょう。
孵化後数日は消化能力が弱いので、濃度が高いと消化不良を起こしたり、そのう(首の下にある餌を一時貯める袋)から流れなくなることがあります。
挿し餌は1日5~7回与えます。
朝から与え始め、夕方の暗くなるまでの間、そのうの餌の残り具合を見て行います。
餌が冷えてくると急に食いが悪くなるため、湯せんなどで人肌に温めながら、そのうがいっぱいになるまで与えてください。
そのうがペッタンコになっているときは、それまでのペースと違っていてもすぐに与えるようにしてください。
夕方の最後の挿し餌は、しっかりと与えて朝までぐっすり寝かせましょう。
まとめ
孵化直後のオカメインコの雛は、ちょっと触っただけでもつぶれてしまうのではないかと言うくらい小さく弱弱しいです。
人口飼育の場合、生後5日目までが勝負といっても過言ではありません。
できるかぎり羽根が生えそろいつつある生後1ヶ月経過してから人の手で育てるようにしましょう。
このように、孵化直後の雛を育てることは非常に難しいですが、やむなく育てなければならなくなった場合、参考になれば幸いです。
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