飼い鳥としての歴史が古く、その美しい鳴き声を楽しむ愛好家が多かった鳥がカナリア(カナリヤ)です。
密なコミュニケーションをとる「コンパニオンバード」が好まれる時代になってから、色や鳴き声を楽しむ鳥たちの飼育数は減ってきました。
しかしまだまだ数多くの愛鳥家がおり、品評会を通じて、その評価が見直され始めています。
今回はカナリアの飼い方/性格/寿命/値段/特徴/注意点について解説します。
カナリアの特徴と値段、寿命
原産国 | 主にカナリア諸島に分布 |
寿命 | 7年~10年 |
お迎え平均価格 | 10.000円~30.000円(色変わりで上下) |
大きさ | 約12.0cm~12.5cm |
カナリアは、品種改良により美しく鮮やかな羽色の種類が多い鳥です。
特にレモンカナリア、白カナリア、赤カナリアが有名です。
鳴き声が美しく、日本でも風流な響きとして愛好家の間で品評会がたびたび実施されるなど古くから愛されてきました。
日本での歴史は古く、江戸時代にオランダからもたらされたのが始まりといわれています。
2000年に入ってから、カナリアをショップで見かける機会はほとんどなく、ショップに注文しないと入店しないでしょう。
10000円~くらいが平均的な価格で、色などで値段は前後します。
カナリアの性格
カナリアは基本的に警戒心が強く臆病な性格です。
根気よく慣らせば手のりになりますが、元々手乗り向けに品種改良された鳥ではありませんので手乗りインコにするには不向きです。
手のりにしてスキンシップを求めるなら、セキセイインコやオカメインコといった鳥のほうがおすすめです。
カナリアの鳴き声
カナリアの特徴のひとつがその美しい鳴き声です。
鳴くのはオスだけで、メスはほとんど鳴きません。また、個体によって鳴き声の上手い、下手があります。
カナリアの飼育方法
カナリアは寒さに弱いので、冬場は暖房の効いた部屋にケージを置いて20℃程度に保ちましょう。
また、フンが比較的水っぽく、羽やケージ内を汚しがちなので、こまめな掃除が必要です。
掃除は毎日、月に1、2回はケージ全体を熱湯消毒してあげましょう。
一羽でさえずる時間を好むため、あまり騒がしい環境はカナリアにとってよくありません。
直射日光の当たらない静かな場所にケージをおいてあげましょう。
カナリアのエサ
カナリアの主食には市販のカナリア用のミックスシードを与えましょう。
殻つきと殻なしがありますが、栄養価が高くカナリアのストレス解消にもなる殻つきがおすすめです。
シードと栄養補助食を必要に応じて与え、副食として小松菜、チンゲンサイなどを与えましょう。
新しく生える羽根がより鮮やかになります。
カナリアの水浴び
カナリアは水浴びをする習性があります。
体についた寄生虫を落とし、清潔に保つためです。
ケージの中に設置するタイプとケージの外に外付けするタイプの水浴び場が市販されています。
ケージの広さに応じてどちらかで水浴びさせてあげてください。
こんな人にカナリアをおすすめ
- 鳴き声や見た目を楽しみたい人
- 留守番がちな人(泊まりはNG)
- スキンシップを必要としない鳥がほしい人
カナリアは観賞向けの鳥です。
鳴き声や見た目を観賞するのを楽しみたい人に向いています。
また、留守番も苦にはしないので、仕事が遅い、留守番がちな人も飼育は可能です。
ただし、毎朝・毎晩のお世話は欠かさず必ず行ってください。
カナリア(カナリヤ)の飼育方法/性格/寿命/値段/特徴/注意点についてまとめ
- カナリアは日本では江戸時代から親しまれてきた小鳥です。
- 雛は弱い面があり、素人の飼育は非常に難しいです。
- 鳴き声や羽色で様々な種類がいます。
他のインコたちに比べて懐きにくい鳥ですが、その美しさと鳴き声を綺麗さは素晴らしいものがあります。
今だからこそ見直され始めているカナリアの魅力に触れてみませんか。
迎える機会は減りましたが、ご縁があれば是非カナリアと暮らしてみてください。
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