手乗り文鳥に育てたのに、いつの間にか手に乗らなくなってしまった、手に乗せようとすると逃げる、威嚇する。
そんな経験をお持ちの飼い主さんは実は意外と多いです。
手乗り文鳥にしても、その後の接し方次第で、人を嫌いになったり、荒鳥になったりします。
今回はプロが教えるなつかない手乗り文鳥が飼い主になつくポイントを紹介します。
手乗り文鳥がなつかなくなった理由
文鳥は、雛のときから挿し餌などをして、人の手で育てると自然と手乗り文鳥になります。
雛換羽が終わる頃に、人への印象がほぼ固まります。
これまでの期間に、以下のことがあると人に対し距離を置くことがあります。
- 挿し餌切り替え後、人と触れ合う時間が少なかった。
- 人より他のインコや鳥と一緒にいる時間が長かった。
- 人から嫌なことをされてしまった。
人に慣れるのに重要な雛の時間に人と触れ合う時間が少なかったり、他のインコと遊ぶ時間が長く、人よりインコになついてしまったり、または叩かれる、ケージに戻そうと追いかけられたという人からいやなことをされた経験があると、人と距離をおいたり、嫌ったりするようになります。
折角手乗りに育てても、その後かまう時間が取れないと少しずつ人になつかなくなってしまうこともあります。
これを「手乗り崩れ」と呼び、このまま放置すると、手に乗らなくなる「荒鳥」になってしまいます。
手乗りインコはできれば毎日、長くても3日に1回は手に乗せてコミュニケーションをとるように心がけましょう。
check!文鳥の飼育方法・飼い方/性格/寿命/値段/特徴についてなつかなくなった手乗り文鳥を飼い主になつかせるポイント
元手乗りとはいえ、一度なつかなくなった、荒鳥になった文鳥をなつかせるのは非常に根気と時間がかかります。
数ヶ月~年単位時間がかかること、それでも元のようなベタ慣れになるかはわからないことを頭に入れておきましょう。
- (前提)1羽で飼育する。
- 1.毎日声をかけてお世話を続ける。お世話に驚かなくなったら成功。
- 2.ケージ越しに餌をあげて、餌を乗せた手を少しずつケージに入れる。
- 3.手の上で餌を食べるようになったら、少しずつ放鳥。
- 4.放鳥時、飼い主を気にする、周りにいるようになるまで待つ。
- 5.腕に止まってきたら成功。
- 6.さらに指にとまるようになるまで辛抱強くお世話を続ける。
ひとつの過程が進むのに数週間~3ヶ月かかると思ってください。
この過程の中で、逃げる文鳥を追い掛け回したり、無理に捕まえたりしたら、最初からやり直しです。
元手乗り文鳥だと、コツコツ続けていけば腕や手に乗ってくれるようになるのを期待できますが、挿し餌経験のない、全くの荒鳥の場合は期待できません。
なつかない手乗り文鳥が飼い主になつくポイント プロが教えるコツ!まとめ
- 雛の頃から人に育てられると、自然に手乗り文鳥になります。
- 毎日人と接し、手に乗せないと荒鳥になっていくこともあるので注意しましょう。
- 荒鳥になった文鳥を再び手乗りにするには膨大な時間と根気が必要です。
雛のときから人の手で育てることによって手乗り文鳥になりますが、その後構うことが少なかったり、嫌がるような経験が積まれると、荒鳥になっていきます。
一旦荒鳥になると、元の手乗り文鳥に戻すのは非常に多くの手間と時間がかかります。
そうならないために、毎日のお世話とコミュニケーションが非常に大切です。
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