インコの口元に血がついていたり、底網や餌皿のフチに血がついていたら、外傷や吐血を疑う必要があります。
インコの吐血は重大な病気の可能性が高く、様子見をすることは非常に危険です!
今回はインコの吐血の原因、病気と対策について考えていきましょう。
インコの吐血の原因、病気(メガバクテリア症等)
- 外からの衝撃による内臓損傷
- メガバクテリア症
- 胃炎
インコが吐血した時に考えられる原因として主にこれらが挙げられます。
どれが原因なのか特定し、それに応じた対策をとることで救命率は全く変わってきます。
それぞれ具体的に解説していきます。
外からの衝撃による内臓損傷
数日前に放鳥中に勢い良く飛んで壁や障害物にぶつかった経験はありませんか?
直後は元気にみえても、実は内臓を損傷してしまい、少しずつ出血することで吐血などがみられ急変することがあります。
放鳥前は壁などはカーテンで覆いクッションにすること、障害物はできる限り取り除き、衝突してしまったら元気そうにみえても病院へ連れて行きましょう。
メガバクテリア症
メガバクテリアは真菌(カビ)の一種で、感染している鳥との接触や、親鳥から吐き戻しで餌をもらった雛が感染するといわれています。
撒き散らすような嘔吐、食欲不振、元気が無くなる、吐血、黒い便などが症状です。
重症化すると落鳥する可能性もありますので、すばやく病院へ行き、適切な治療を受けることが大切です。
胃炎
餌の質が悪かったり、ストレスなどで胃炎になると、稀に吐血の症状が現われます。
食欲が落ちていないか、うずくまる時間が増えていないかよく観察してください。
小鳥は毎日エネルギーを大量に消費するので食欲が落ちるのは体調不良に直結します。
インコが吐血した時の対策
元気そうにみえても、すぐに病院に連れていくこと。これが一番大切で重要です。
絶対様子見をしてはいけません。
できることなら、血がついた飼育容器やペットシーツなどを一緒にもっていくと診断がしやすいでしょう。
※実物を持っていくのが難しい時は、血がついた状況を写真に収めてみせると良いでしょう。
必ず病院に連れて行くようにしてください。
インコを病院へ連れて行ったときの注意点
インコを病院に連れて行ったときの注意点として、「病名を勝手に予想しない」「費用の話ばかりをしない」ということが挙げられます。
病名を診断するのは獣医師です。「風邪だと思います」「心臓が悪いんじゃないかと思います」といった素人予想は獣医さんはあまり良い印象を受けません。
同様に、費用の話ばかりする飼い主さんも「家族の一員を治したい気持ちが伝わらない」として敬遠されるようです。
まずは獣医師の診断と話をよくきいて、治療の方針、期間、治療費についてひとつひとつ確認するようにしましょう。
インコの吐血の原因、病気と対策。元気にみえてもすぐ病院へ!まとめ
- インコの吐血には病気や、怪我、衝撃による内臓損傷などが考えられます。
- メガバクテリアには劇症型があり、急に落鳥することもあるおそろしい病気です。
- インコの吐血は様子見をせずにすぐに病院へ連れて行きましょう。
- 血の付着した飼育用品やペットシーツがあれば一緒に提出してください。
インコの吐血で一番おそろしいのはメガバクテリア症です。
比較的感染しやすく、治りにくい病気のため、初期症状を見逃さないようにしましょう。
吐血がみられたら様子見をせずに速やかに病院を受診してください。
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