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オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。

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オカメインコやボウシインコに好発する難病、腺胃拡張症(PDD)。
オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。
解明されていない部分が多く、早期発見が非常に困難な病気です。

どのような症状で治療なのか、飼い主にできる事は。

オカメインコの腺胃拡張症(PDD)について、体験談を交えて、わかる範囲でまとめました。

腺胃拡張症(PDD)とは

オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。
ボルナウイルスによって引き起こされる感染症です。

腺胃(鳥類の胃は前胃と後胃に分かれていおり、その前胃にあたる部分) の神経麻痺により腺胃が拡張したまま収縮しなくなる致死性の病気です。

腺胃が機能しないことにより、慢性的な消化不良、栄養失調になり、落鳥に至ります。

治療により症状が軽快し、長期生存中のインコも多くいます。

インコの腺胃拡張症(PDD)の症状

初期:ほとんど症状無し。
末期:嘔吐、食欲不振など。

オカメインコ、コンゴウインコ、インコ、オウム類に好発します。

腺胃拡張症(PDD)の確定診断

レントゲンで、腺胃の拡張を確認して確定診断します。

インコの腺胃拡張症(PDD)の治療方法

残念ながらPDDは現在根治治療が不可能な病気です。

炎症を抑えるための非ステロイド剤、胃の消化、機能を助ける薬や抗生物質、抗菌剤などを対症療法として投与されます。

ウイルス性の病気のため、他に鳥がいる場合は、隔離飼育が必要になります。

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PDDのオカメインコに飼い主ができること

オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。
シード食は消化できなくなることが多いので、専用フードやペレット食が中心になります。

入院治療になることが主なので、こまめな面会で愛鳥を励ましてあげてください。

自宅で療養する際は、食事療法はもちろんのこと、保温、体重管理が必要になります。

放鳥は極力控え、体力の温存に努めましょう。

腺胃拡張症(PDD)闘病体験談

オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。
ヨウムの飼い主のサークルで知り合った人のヨウムがPDDに罹患し、闘病した記録です。
(飼い主のレンママさん、お話いただきありがとうございました)

ヨウムのレンタは9歳でPDDを発症しました。

前触れもなく大量に餌を吐き出し、吐き戻しと全く違う吐き方にすぐに病院に連れて行きました。

直接の原因は(当時は)わかりませんでしたが、レントゲンで腺胃の拡張が認められました。

吐き気止めの薬、胃腸の動きを良くする薬などで対症療法しかありませんでした。

体重は安定している時期と減少を繰り返し、少しずつ悪くなっていきました。

一時期は腺胃が縮んだかにみえて、レンタの調子も良くなったように思え、喜んだ時期もあったのですが。

最期は家族全員で看取りました。

仕事で遅くなった父の帰りを待って、レンタは逝きました。

今は二代目のヨウム「ヨウタ」がいます。

これを読んで絶望した飼い主さん、軽快した例、確定診断から1年以上生存している例もあります。

決して落ち込まないで欲しいです。

あくまでレンタの例ということで、知っておいて下さい。

PDDの完治の治療法が確立することを願って。

レンママより。

オカメインコの腺胃拡張症(PDD)症状と治療。飼い主にできる事。まとめ

  • 腺胃拡張症(PDD)は鳥の前胃の機能不全を起こす難病です。
  • 感染すると、食欲不振、消化不良の便、嘔吐を引き起こします。初期はほとんど症状がありません。
  • 根治療法は無く緩和ケアや対症療法がメインになります。

PDDは恐ろしい病気ですが、発症報告はさほど多くはありません。

対症療法で長期の延命例もあります。

治す方法がないといわれる病気ですが、海外では治療法が研究され続けていますので今後に期待です。

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