ヨウムのような大型鳥は噛み癖を放置すると日々のお世話も困難になってきてしまいます。
くちばしの力が強いので、本気で噛まれると怪我は避けられません。
ヨウムは知能も非常に高いので、噛むのをただ叱るだけでは効果はありません。
噛む根本的な原因を探る必要があります。
今回はヨウムに負担がかからない噛み癖のしつけ方を紹介します。
噛む理由と原因を解決しましょう。
ヨウムが噛み付くときに考えられる理由として以下のものがあげられます。
・環境に不慣れ。
・不満や不機嫌。
・怖いことがあった。
・噛み加減がわからない。
・反抗期。
・飼い主よりえらいと勘違いしている。
これらの理由を判断し、解決することが噛み癖のしつけにつながります。
理由も調べず、頭ごなしに叱るのはヨウムが飼い主に対し不信感を抱く原因になるので絶対にやめましょう。
ヨウムは非常に知能が高く、記憶力も高いです。
嫌な思いや痛みは生涯覚えているので、叱り過ぎや体罰は絶対にしてはいけません。
環境に不慣れ。
ヨウムは非常に神経質で、周囲の環境の変化に敏感です。
部屋のカーテンがかわる、新しいおもちゃが来るだけでもびくびくしてしまいます。
環境がかわってすぐはピリピリしてしまうこともあるので、普段からおもちゃを日替わりで入れたり、ちょっとした模様替えをこまめに行って、環境の変化に慣れさせるようにしましょう。
不満や不機嫌
遊んでいるときに放鳥が終わってしまった、肩に乗っていたいのに下ろされてしまったといった、不満や不機嫌から噛み付くこともあります。
こういう不満からの噛み付きは許すとエスカレートしてしまいます。
噛み癖の行い、矯正するようにしましょう。
※矯正方法は後述します。
怖いことがあった
大きな音や光、急な動きなどをヨウムは嫌います。
怖がると思わず噛んでしまうことがあるので、なるべくヨウムの前では急な動きや音光は出さないようにしましょう。
とっさの行動であることが多いので、叱らないほうが良いでしょう。
噛み加減がわからない。
噛み加減がわからず噛んでいる場合も、噛み癖の矯正を行う必要があります。
興味を引こうとしてわざと強く噛むこともありますので、噛まれたとき大げさな反応をしないようにしましょう。
「噛んだらこっちをみてくれた!」と思い、習慣化する可能性があります。
噛まれても我慢して平静を装い、「噛んでも飼い主は無反応=ツマラナイ」という流れを作りましょう。
反抗期
ヨウムは生涯に2回の反抗期を迎えるといわれています。
性格が荒くなり、噛み付くようになったり、怒りっぽくなります。
これは生理現象なので、対処をしつつ、収まるのを待つしかありません。
※ヨウムの反抗期についてはこちらで詳しく書いています。
■ヨウムの反抗期の時期はいつ?対処法と詳細まとめ
飼い主としての立場をきちんとみせる。
鳥と接するとき、自分の目線より高いところにとまらせたり、普段の生活で人の目線より鳥の目線が高くなる場所にケージをおいてはいけません。
インコは普段とまっている目線の高さで相手との立場を判断する修正があります。
ヨウムが飼い主より常に上の位置にいる生活が続くとヨウムは「自分は飼い主よりエライ!」と誤解し、ワガママや噛み癖がつきやすくなったり、強化されてしまう恐れがあります。
普段からヨウムの目線が飼い主より下になる様にケージの位置を工夫しましょう。
信頼関係が完全にできる(3歳以上~)まで、頭の上や肩の上にのせないようにしましょう。
噛み癖のしつけ方法
噛まれた指を、そのままの状態でヨウムの頭ごと後ろ方向へ持っていきましょう(あまり急な動きをすると怪我するので注意)。
こうするとヨウムはきつい体勢になり、噛むのをやめます。
これを繰り返すことで、「噛み付くと嫌なことがおきる」と認識してもらえるようになります。
また、「噛んでは良いモノ(かじり用おやつやおもちゃなど)」を与えて、ストレスを分散させてあげましょう。
噛み癖を抑える=何も噛ませないということではありません。
噛んでよいもの、いけないものを区別して教えることです。
詳細はこちらもどうぞ↓
■インコの噛み癖を治すにはおもちゃが有効!大型は手袋をはめて!
まとめ
- ヨウムは神経質な面があり、ちょっとした環境の変化で噛んだりすることがあります。
- 知能が高いため、人との立場差を自分で決めたり、気をひくために強く噛んだりすることもします。
- ヨウムは反抗期があります。うまく対応してあげる必要があります。
ヨウムの噛み癖は飼い主との関係にもかかわってくるので、メリハリをつけてしっかりしつけましょう。
知能が非常に高い鳥ですので、理解も早いです。
諦めずに根気よく言い聞かせましょう。
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