インコやオウムも人間とおなじように「あくび」をします。
眠い時や寝起きなどシチュエーションは様々です。
しかし、あくびを連発する、何回もあくびが止まらないという時は何らかの病気が隠れていることがあります。
今回はインコの連発するあくびの原因や対処法について解説します。
インコのあくびが連発する原因、病気
インコの連発したあくび、あくびがとまらない原因として考えられるのは以下のとおりです。
- そのう炎
- メガバクテリア症
- 誤飲
- 気道炎
どれも放置すると命の危険に陥りやすく、早急な対処と予防が必要です。
それぞれ説明していきます。
そのう炎
「そのう」とはという喉にある餌をためる袋状の器官です。
ここに一旦食べたものを溜め、順に胃へとおくられていきます。
そのうに粘着性の高い食べ物(パンやご飯など)を与えると滞留しやすく、カビなどが生え、炎症を起こしてしまいます。
特に水分のある挿し餌を食べる時期の雛が発症するリスクのある病気です。
人のものを与えない、成鳥に高湿度の餌(挿餌)を与えないことが、そのう炎の予防になります。
メガバクテリア症
メガバクテリアはカビの一種で、胃に寄生して胃の機能を侵していきます。
感染すると嘔吐、食欲不振、生あくび、未消化便の排出をするようになります。
進行すると胃からの出血により、黒い便を排出するようになり、最悪落鳥することもある怖い病気です。
誤飲
挿し餌が誤って気道のほうに流れてしまったり、食べ物ではないものを口にして通過障害を起こしてしまうと誤飲となり、生あくびを出すことがあります。
レントゲンなどを使わないと診断の確定が難しく、気管を塞いで窒息するなど、急変することもあります。
挿し餌を与える時はインコの飲み込むペースにあわせて与えること、放鳥中にインコが異物を口にしないように配慮することが予防になります。
気道炎
気道炎はカビや細菌などの感染や、料理の煙や、タバコの煙といった空気の汚れによって起こる病気です。
くしゃみや鼻水、連続したあくびなどの症状が出ます。
重症化すると呼吸困難などになり、命の危険がある恐ろしい病気です。
保温して適切な投薬治療を続けることで改善されます。
インコのあくびの回数の基準
それでは、病気を疑う具体的なインコのあくびの回数は何回くらいなのでしょうか。
おおよその目安ですが、1分に5回以上あくびをしている、1日に3回以上あくびをしている場合、何らかの病気を疑いましょう。
また、あくびをしながら「オエッ」と吐きそうにするしぐさを見せた際も病院に行くことを推奨します。
いずれにしろ、飼い主さんの素人診断は危険ですので、いつもよりあくびが多いかもと思ったときは、健康診断を兼ねて病院に連れて行きましょう。
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