フクロウの不調や元気がないものは、飼い主さんでもなかなか気づかない、という事が多いようです。
「そういえば元気がなかったような」「今思えば調子悪かったのかも」というくらい、フクロウは周囲に対して自身の不調を隠すのが上手いです。
飼い主さんが毎日よく注意して観察する必要があります。
今回はフクロウの元気がない、食欲不振のサインと原因、対処法を紹介します。
フクロウの元気がない、食欲不振のサイン
- 飛ぶ距離が短くなった。飛ぼうとすることが減った。
- 羽づくろいをあまりしなくなった。
- 寝ている時間が長くなった。
これらのサインがフクロウの不調を示すひとつの目安になります。
順番にみていきましょう。
飛ぶ距離が短くなった。飛ぼうとすることが減った。
木に止まっている時間が増えた、今までは羽根を広げて飛ぶことが多かったのに、減ってきたように感じる時は体調が悪いかもしれません。
フクロウは自然下では餌を捜し求めて飛ぶことが多いです。
飛ぶ機会が減った、飛びたがらなくなったときは不調を視野に入れて注意深く観察しましょう。
羽づくろいをあまりしなくなった。
フクロウは体を伸ばしたり、首を180度回したりしながら羽づくろいを行う生き物です。
羽づくろいをあまりしなくなった=体のケアをあまりしなくなった=元気がないからという場合があります。
特に羽づくろいをしないことで、フケが目立ってきたり、羽ががさがさしてきたら注意です。
あまり頻繁に羽づくろいをしている場合は、寄生虫がいてかゆいということもあるので、羽づくろいをしなくなった、もしくは頻繁にするようになった場合は病院に連れて行きましょう。
寝ている時間が長くなった
ペットとして飼われているフクロウの睡眠時間は約7時間~9時間ほどです。
片目を開けて半分ずつ寝ることもあるため、睡眠時間は長いほうですが、ちょっとした物音ですぐ目が覚めます。
1日のほとんどを眠っている、目覚めが悪い(鈍い)という場合は体調が悪くて睡眠時間が長いのかもしれません。
フクロウの元気がない原因と対処法
フクロウの不調や食欲不振の原因は食生活や環境、飼い主との関係など様々な要因が絡み合うことが多いです。
しかしながら、フクロウとの生活の中で改善できる箇所や見直すべき箇所はいくつかあります。
- 餌を見直す
- 定期健診に連れて行く
- 過信や様子見をしない
不調の対処法の目安として確認してみてください。
餌を見直す
フクロウは野生下では実はあまりウズラやヒヨコなどの鳥類を食べません。
マウスなどのげっ歯類や昆虫などを食べています。
フクロウのことを最優先に考えるのであれば、冷凍マウスと昆虫が一番良いのかもしれません。
また、餌を分けて与えることは雑菌や細菌の繁殖に繋がるため不適切です。
フクロウには冷凍餌を1匹丸ごと与え、1匹食べられない個体には食べられるだけ与えてから残りはもったいないですが処分するほうが良いでしょう。
一度解体した冷凍餌を再冷凍するのは衛生上好ましくありません。
定期健診に連れて行く
フクロウをはじめ鳥類は体の不調を隠す生き物です。
不調が表面化してから病院に行っても、間に合わないかもしれません。
「体調が悪そうだったら病院に行く」のではなく、「元気そうにみえても定期的に検診を受ける」というほうが良いでしょう。
特にお迎えしたばかりの場合、環境になれたことでの変化なのか、病気による変化なのかが見分けがつきにくいです。
定期健診の手間は安心代と思って、季節の変わり目ごと(4ヶ月に1回)は連れて行きましょう。
様子見や過信をしない
「明日にはよくなってるだろう」「前もこういうことあったし今回も大丈夫」といった様子見や過信は絶対にやってはいけません。
鳥は不調を隠します。
それなのに不調が表面化しているということは、隠せなくなるくらい調子が悪くなっているという事です。
様子見している余裕はありません。すぐに病院に連れて行きましょう!
フクロウの元気がない、食欲不振の原因と対処法まとめ
- 飛ばなくなった、羽づくろいが減った、寝ていることが多くなったら不調のサイン。
- 定期健診をきちんと行い、餌や運動量などをそのつど見直しましょう。
- 体調が悪くなってからでは手遅れが多いです。「~かもしれない」と重要視して早めの病院を!
フクロウを診られる動物病院はまだまだ少ないのが現状です。
お迎え前にフクロウを診られるお医者様を見つけておきましょう。
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