大型インコの中でも5歳児前後の知能を持ち、ずば抜けて賢く、会話も成立する鳥、「ヨウム」。
今回はそんなヨウムの価格がここ数年高騰しています。
高騰の理由についてまとめました。お迎えを検討している方、是非読んでみて下さい。
ヨウムが人気が高い理由
ヨウムはグレーの体色に赤の尾羽が特徴の大型インコ。
他の大型インコに比べると外見的な派手さはありませんが、人間の5歳児並みの知能を持ち、人間と会話、意思疎通ができるとても賢い鳥です。
ご機嫌なときや不機嫌なときのテンションもはっきりしていて、昨日好きだったことも今日は嫌い!とはっきり意思表示をしたりします。
「おはよう」「今日も暑いね」など簡単な会話も成立するこの鳥は、他のインコでは味わえないインコとの暮らしを求めている人に大変人気です。
2015年くらいまでは1羽あたりの価格は20万円前後でしたが、2018年以降から高騰をはじめ、2021年現在では80万~100万円で取引されるようになりました。
なぜここまで高騰してしまったのでしょうか。
ヨウムが高騰した理由
ヨウムが高騰した理由として以下のものが挙げられます。
・日本国内での人気が急上昇し密輸が多くなった。
・サイテス1類に登録された
それぞれどういうことなのか、理由を説明していきます。
日本国内での人気が急上昇し密輸が多くなった。
日本国内でヨウムの人気が高まったことで、生息地での密漁が多くなりました。
そのため、日本では海外輸入が禁止され国産のヨウムしか販売されなくなりました。
国産のヨウムの数は限られており、生産数も安定していません。その結果、1羽あたりの価格が高騰していくことになりました。
ヨウムがサイテス1類に登録された
2017年のの1月2日から、ヨウムがサイテスⅠ類に登録されました。
サイテスとは絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約で、Ⅰ類の動植物は、原則捕獲や売買(研究目的等のみ可)が禁止されています。
(ただし、繁殖が許可されたブリード個体は登録票があれば、売買しても良いことになっています)
このため、野生個体の捕獲売買が禁止されたため、ブリード個体に頼らざるを得なくなり、その結果高騰することになりました。
ヨウムの価格高騰は落ち着く?下がる?
照会した2つの理由から、ヨウムの価格が高騰しているため、原則現在よりヨウムの価格が安くなることは難しいでしょう。
更に高騰していく可能性のほうが高いです。
稀にとても安い個体を見かけることがありますが、虚弱個体等、何らかの理由がある場合がありますので、安価に惑わされず、個体をよく確認することが大切です。
まとめ
ヨウムの価格高騰の理由についてまとめました。
容易にお迎えすることは難しい鳥になりましたが、本当に魅力的な鳥です。
ブリードが安定し、少しでも価格が低下することを願っています。
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