日本で流通しているインコの多くは暖かい地域が原産であることが多く、寒さに弱いことがほとんどです。
そのため専用のヒーターなどで保温する必要がありますが、使い方や設置場所によってはインコがやけどをしてしまうことがあります。
また、熱いお茶や熱湯に飛び込んでしまったといったやけども多数報告されています。
今回はインコがやけどした時の応急処置方法について解説します。
インコがやけどした時の応急処置方法
- 流水で冷やす
- 固く絞った濡れタオルでやけど部分を保護する
- 対応できる病院へすぐに連れて行く。
インコのやけどでまず行うことは、やけどをしてしまったと思われる部分を冷やすということです。
氷水などを使うと体温を下げてしまうため、流水や固く絞った濡れタオルなどで包むように冷やしてください。
ショック状態でぐったりしていたり、震えなどが出ている場合はインコを揺らさないようにしながら速やかに病院へ連れて行きましょう。
元気そうにみえても病院へ連れて行きましょう
やけど直後は元気でも、時間がたつにつれてやけどが体の奥に達し、全身状態が突然悪化してしまうことがあります。
一度悪化してしまうと立て直すのは難しくなります。
そのため、「元気だから大丈夫」「病院に連れて行くほどではないだろう」と素人判断をするのは大変危険です。
やけどの範囲やインコの状態にかかわらず病院へ連れて行くようにしましょう。
インコのやけどを防止するには
- 熱湯や熱い飲み物がある部屋でインコを放鳥しない
- 台所にインコを連れて行かない
- ヒーターはケージの外に置く
インコのやけどの大半は飼い主さんのちょっとした注意や心がけで防止することが可能です。
今一度、インコとの生活習慣や、飼育環境について見直してみませんか。
熱湯や熱い飲み物がある部屋でインコを放鳥しない
「インコと遊びながらティータイム」といった放鳥をしている飼い主さんは実は多いのではないでしょうか。
実はこれはとても危険なことです。
インコは熱湯や熱い飲み物の危険性がわからず、躊躇せずに飛び込んでくることがあります。
特に飛び込んでしまった場合は胸や腹部をやけどしやすく、内臓まで損傷してしまう可能性がありますので、速やかに病院へ連れて行くことが必要です。
台所にインコを連れて行かない
台所はインコにとって危険な場所です。
料理の炎はもちろん、気化した油もインコにとっては有害です。
特にフッ素加工されたフライパンから出るフッ素ガスはインコに致死的なダメージを与えてしまいます。
あわせて読みたい注意喚起!オーブンレンジの使用でインコが急死。フッ素ガス中毒まとめヒーターはケージの外に置く
ヒーターをケージの中に入れると、インコによってはヒーターにもたれるようにして眠る子がいるため、やけどの原因になります。
インコがヒーターに直接接することがないよう、ケージの外において外から温めてあげましょう。
ケージの周りをビニールなどで軽く覆う(密閉は酸欠になるので危険です!)と保温効果もあがり便利です。
インコがやけどした時の応急処置方法【監修版】まとめ
- インコがやけどしたらすぐに流水と固く絞った濡れタオルで包みながら冷やしてあげましょう。
- インコが元気そうにみえても必ず病院へ連れて行きましょう。数時間後の急変する可能性も稀にあります。
- インコのそばに熱い飲み物や熱湯をおかないようにしましょう。
- インコを台所に連れて行かない、ケージの外にヒーターを設置するようにしてやけどなどの事故を防ぎましょう。
インコは体が小さいため、少量のやけどでも広範囲に広がっていくことが多く、時間がたって症状が悪化することが多いです。
ショック症状がでたら刺激しないようにして速やかに病院に連れて行くようにしてください。
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