昨今、コンパニオンバードとして、フクロウが注目されています。
「ふくろうカフェ」がメディアで取り上げられるようになり、実際にふくろうを飼いたいという人が増えてきました!
初心者がフクロウを飼育するには何が必要?どんな性格?
今回はペット向けフクロウの種類/性格/寿命/価格/費用などを総まとめしました。
種類別 フクロウの性格/寿命/価格
一口にフクロウといってもさまざまな種類がいます。
大きさ、鳴き声、人への懐きやすさ、性格、寿命など、種類によって全く違います。
全般的にフクロウは野生味が強く、ヒナの頃から飼育しないと懐きにくいと考えましょう。
インコのように人間大好きでいつもそばにいるような良く懐いた個体は少数派です。
価格も繁殖しやすさや、流通経路によって大きく差があります。
コキンメフクロウ
ペット用フクロウの代表格として挙げられるフクロウで、全長が20cm~23cm前後と名前の通りこぶりなところが特徴です。
フクロウには珍しく、昼に活動することが特徴です。
性格はやや頑固で神経質なので、一般的な手乗りインコと比べると懐くのに時間がかかります。
数ヶ月単位で気長に絆を育みたい人に向いています。
性格 | やや神経質で頑固な面がある |
寿命 | 15年~18年 |
なつきやすさ | 人に対し友好的 |
お迎え平均価格 | 150.000円~250.000円 |
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コノハズク
ペット向けフクロウの代表格ともいえるフクロウです。
この種類には、「アフリカオオコノハズク」「ヨーロッパコノハズク」、「スピックスコノハズク」などがいます。
小さいうちから飼育すると、人に良く慣れます。
他のフクロウに比べると寿命がやや短命な傾向であることが知られています。
性格 | 比較的おとなしい |
寿命 | 8年~10年 |
なつきやすさ | ヒナから飼育すると人に対し友好的 |
お迎え平均価格 | 200.000円~300.000円 |
シロフクロウ
映画「ハリーポッター」に登場したことから、日本でも知名度が急上昇したフクロウです。
フクロウに詳しくなくても「知ってる!」「姿をみたことはある」という人は多いのではないでしょうか。
お迎え価格は30〜40万円程度で、フクロウとしては、やや高い市場取引が行われています。
名前のように真っ白になるのは、成熟したオスのみで、メスや若鳥は茶色~褐色の斑毛が混じります。
寒さに弱い面があるので、しっかりした温度管理が必要です。
特に西日本での飼育は気をつける必要があります。
やや体調を崩しやすい面もあり、初心者には不向きなフクロウとされています。
性格 | 気が荒い傾向にある |
寿命 | 20年~25年 |
なつきやすさ | やや懐きにくく、フクロウ初心者には不向き |
お迎え平均価格 | 300.000円~400.000円 |
モリフクロウ
黒々とした瞳が特徴のフクロウです。
日本で野生個体がよくみられるのはこのフクロウです。
性格は猛禽類の中では、比較的穏やかで、入手価格も安価な傾向にあります。
性格 | 穏やかな個体が多い |
寿命 | 15年~20年 |
なつきやすさ | 比較的人によくなつく |
お迎え平均価格 | 180.000円~250.000円 |
メンフクロウ
白いお面をつけたようなお顔立ちから、その名がついたフクロウです。
性格も温和で、ペット向けフクロウとして好まれ、多く流通しています。
多く流通している分、お迎え価格も安価です。
体質的にも病気になりにくく、丈夫な傾向です。
(日々の管理、飼育をきちんとしていることが前提です)
性格 | 穏やかな個体が多い |
寿命 | 15年~20年 |
なつきやすさ | 比較的人によくなつく |
お迎え平均価格 | 100.000円~180.000円 |
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ワシミミズク
耳のような羽が生えているフクロウの一種です(この羽根は「羽角」とよばれています)。
丈夫で懐きやすく、コミュニケーションがとりやすいです。
フクロウをはじめてお迎えする人によく薦められる種類です。
性格 | 穏やかな個体が多い |
寿命 | 15年~20年 |
なつきやすさ | 比較的人によくなつく |
お迎え平均価格 | 200.000円~300.000円 |
フクロウの飼育にかかる費用
種類や頭数、環境や個体差によっても異なりますので、あくまで目安です。
・ケージ(飼育開始時):50000円~。
・止まり木、皮手袋、水入れ容器、餌入れ、
爪切り、肉解体ハサミ(飼育開始時):20000円~。
・餌代/毎月:10000円(小型)~20000円(大型)
・病院代(入院/手術):50万円~。
このように、飼育するにはかなりのお金がかかる生き物です。
動物病院も受け入れてくれるところが限られるため、ちょっとした検査でも割高になる傾向があります。
フクロウのために年に50万~の支出が覚悟できる人じゃないと難しいでしょう。
フクロウの飼育は初心者には難しい?
フクロウは鳥の中でも「猛禽類」という種類に属し、他の動物をハンティングする肉食性の鳥です。
インコとは全く性質が異なり、インコの延長で飼育しようとするのは間違いであると言い切れます。
そのためインコの飼育経験やペットの飼育経験が浅い人がいきなりフクロウを飼育するのは非常にハードルが高いといえます。
飼育費用、飼育場所、飼育で生じるデメリットなどあらゆる状況を考えてそれでも飼育できるのかをよく家族で話し合いましょう。
特にデメリットを知らないままの飼育は危険です。フクロウを飼育する前に必ずお読みください。

※フクロウは不調を隠します。お迎え前に病気や不調のサインを知っておきましょう。

※こちらでも詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
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ペット向けフクロウの種類/性格/寿命/価格/費用総まとめ!
- ペット向けのフクロウはコキンメフクロウやワシミミズクなど数種類がいます。
- フクロウは猛禽類であり、ペット化されたインコとは全く懐き方や習性が異なります。
- インコの延長で飼育することは難しいです。安易な飼育は長続きしません。
いかがでしたでしょうか。
代表的なフクロウたちの特徴とお迎え価格を紹介してみました。
フクロウはインコ類と違い、生き餌、1部屋単位の広大な飼育スペースが必要であるなど、猛禽類特有の飼育方法が必要です。
インコを飼育する要領で飼育を考えることはデメリットが大きいため「フクロウを飼育すること」について改めてよくよく検討する必要があります。
その分、猛禽類特有の魅力もあります。
野性味が強いため、なつきやすいとされる種類でも、懐きにくい個体もいます(その逆もいます)。
フクロウの特性を理解して、フクロウを飼育するのには何が必要か、何ができるのかをよく考えて楽しいフクロウライフをはじめてみてください。
※お迎え前にフクロウカフェで接してみるのもおすすめです。
それまで知らなかったフクロウの意外な生態や魅力、もしくは問題点をお迎え前に知ることができるでしょう。

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