オウム病など、インコから人に感染する病気がいくつかあります。
しかし、正しい飼育と、清潔な環境であれば、病気の感染の心配はほとんどありません。
今回は、鳥から人に感染する病気と対策をまとめてみました。
代表的な感染症-鳥クラミジア症(オウム病)-
一般的には「オウム病」と呼ばれます。
人間が感染すると、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感など、風邪似た症状が表れます。
ひどくなると、呼吸困難、肝炎、心内膜炎、心筋炎、脳炎などを起こすこともあります。
■オウム病についての詳細はこちらもどうぞ↓
>>オウム病の症状と原因、治療法について。
海外では人への感染が報告-鳥インフルエンザ-
主に渡り鳥が媒介する病気で、感染した野鳥との直接接触や、排泄物の間接接触で感染することがあります。
人に感染することは稀ですが、発熱、頭痛、倦怠感など、風邪似た症状が特徴です。
発生地域への立ち入りや、野鳥の死骸などを触るのは絶対にやめましょう。
■鳥インフルエンザについての詳細はこちらもどうぞ↓
>>鳥インフルエンザの症状、対策と人間への感染の影響について。
検査方法
インコのフンや血液などで病原体の有無を検査することができます。
お迎え後と、年1~2回の健康診断で、一緒に診断してもらうと安心です。
病気には症状がでない潜伏期間というものがあります。
元気にみえても検査を定期的にしておくとより安全・安心です。
距離感を持った接し方を
一般的に、飼い鳥から人へ何らかの病気が感染するときは、人の接し方に誤りがある場合がほとんどです。
直接キスや口移しをする、掃除をほとんどしない、動物をさわって手を洗わないといったことを続けていると感染する場合があります。
インコや犬、猫といったペットたちは大切な家族。
しかし、守らなければいけないルールや距離感を忘れてはいけません。
人からインコへ誤った接し方
・口移しをする。
・寝室にケージを置く。
・毎日中敷きを取り替えない。
基本的に衛生面に気をつけた接し方を心がけていれば、感染のリスクは低いです。
感染かも?と思ったら
インコを飼っていて、風邪の様な症状が続く場合、病院に行った際に鳥を飼っていることを告げましょう。
医師はオウム病を視野にいれた診察をしてくれるはずです。
感染症を怖がり過ぎないこと!
一時期、「オウム病」が人畜感染症として話題になったとき、感染を怖がる余り飼っていたインコを逃がした、処分したという悲しい話がありました。
マスコミの偏向報道もそれらを助長し、鳥を飼う事が良くないことと思われた時期もありました。
正しい知識と接し方をしていれば、感染のリスクも低く感染したとしても治療で改善する病気です。
たとえ愛鳥が感染症のキャリアだったとしても、絶対に捨てたりせず治療と感染予防に力を入れて欲しいと思います。
鳥&インコから人に感染する病気や感染症まとめ
- 鳥から人にうつる感染症はいくつかあります。
- 清潔な環境と、過度な接触さえなければ、予防可能です。
- 感染しても治癒は可能なので、インコを捨てたりしないで!
愛鳥は家族。
しかし、人間にはない細菌などを体に持っていることを、しっかり知っておかなければなりません。
正しい知識と正しい飼育が愛鳥との幸せなインコライフを後押しすると考えます。
コメント
10年ほど前からオカメインコを2羽飼ってます。最近特に羽の粉がよく散らばってますが人間には害がないのでしょうか?
羽根の粉はアレルギーの原因になりやすいので、掃除をマメにするか空気清浄機を使うと良いですよ
10年飼育して最近特に羽根の粉が散らばるのが気になりますが…鳥さんには変化はないですか?